子どもの本

2008/05/07

『かわいいこねこをもらってください』

『かわいいこねこをもらってください』(なりゆきわかこ作、垂石眞子絵、ポプラ社)

小学校低学年向けの課題図書になったそうですね。

女の子が、捨てネコを保護し、家はアパートで飼えないので、必死に里親探しをする話。ツボを押さえつつ、しっかり王道をいくストーリー展開。まあベタといえばベタな内容だが、女の子はけなげで、子ネコはかわいくて、しかも、ネコを捨てた人が悪いのに、保護して里親を探す女の子がからかわれ、つらい思いをする矛盾など、世の中の不条理もしっかりとらえている。ネコ好きがうるうるするのは仕様なので、ネコ好き以外の人にたくさん読んでもらいたい。

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2008/03/31

大阪国際児童文学館 署名のお願い

大阪国際児童文学館が存続できるよう、府民にかぎらず、多くのかたのご協力をお願いいたします。

存続要望署名書は、ひこ・田中さんのHP「児童文学書評」からダウンロードできます。

ひこ・田中さんからのメールの引用です。
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大阪府立国際児童文学館が存続できるよう、
ぜひご協力をお願いします

 3月20日、大阪府の橋下知事が大阪府立国際児童文学館を視察
し、同館を府立中央図書館または府立中之島図書館に統合する方向
を示唆しました。

 大阪府立国際児童文学館は1984年の開館以来、図書館として
だけでなく、児童文学資料・情報・研究センターとして、児童文学
の発展に多方面から貢献してきました。府立図書館に統合されれば、
そのユニークさは失われ、貴重な資料も死蔵されてしまうのではな
いか……。全国の児童文学関係者は、今、そのことを大変心配して
います。
______

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2007/08/30

書評『タイの少女カティ』

「アメリア」 2007年9月号

会員向けの月刊誌で、紹介しました。とってもやさしい気持ちになれる本です。

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2007/08/05

佐藤さとるさん 講演会

Img_84468月4日 神奈川近代文学館

人前で話すことも、サインすることも嫌いだという佐藤さんの貴重な講演&サイン会。

『天狗童子』のあるキャラのモデルになったお友だちの紹介(ご本人もいらしていて、わたしのすぐ前に座っていた)、教師時代の苦労話など、こういうときならではのエピソードがおもしろかった。

ファンタジーはウソ話だからこそ徹底的にリアルでなければいけない。いったん3センチのボルトと決めたら、ずっとそれをつらぬかなければ、単なる荒唐無稽になってしまう。何度聞いても説得力がある。

大学院を受験するとき、いろいろな児童文学論を読んだのだけれど、佐藤さんの『ファンタジーの世界』はそのなかでもとっても感銘を受けた。今でも、翻訳するときに「リアルな世界の構築」するための大きな指標となっている。

9月30日まで、神奈川近代文学館で「佐藤さとる コロボックル物語展」が開催されている。生原稿、原画のほか、子ども時代の思い出の品、佐藤さんが描かれた絵、コロボックルの舟になった木の実(の殻)など、貴重な資料がいっぱい!

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2007/06/01

『牡丹さんの不思議な毎日』

牡丹さんの不思議な毎日
柏葉 幸子作 / ささめや ゆき絵
あかね書房 (2006.5)
通常24時間以内に発送します。

柏葉幸子さんが産経児童出版文化賞の大賞を受賞されて、お祝いにいってきた。子どものときに読んだ『霧のむこうのふしぎな町』以来、ずっとファンなのだけれど(数少ない名前を覚えた作家さんだった)、すごいとおもうのは、今も新作を読むたびに、昔と同じ新鮮なわくわく感を味わえること。この『牡丹さん〜』も、『霧のむこう〜』のように、ふしぎなキャラがわらわらと楽しいし、あーいってみたい! という気持ちがかきたてられる。ふしぎなんだけれど、地続きでもある世界のリアリティがたまらない。

うたちゃんちのマカ
柏葉 幸子作 / 石川 由起枝絵
講談社 (2007.5)
通常24時間以内に発送します。

出たばかりの、こちら『うたちゃんちのマカ』も、マカ不思議なペットの造形が、ごっこ遊びの域を超えて、リアルに欲しい!!! とあこがれてしまう。たとえば、プルマンの「ライラ」シリーズのダイモンは、フィクションだとわかっているけれど、マカはほんとうにあり得るんじゃないかとついおもってしまう。今はお嬢さんたちがいるからいいけれど、もしいなければきっと悶えていたことだろう。いや、でも、ドラゴンとかイルカとか、飼ってみたい。

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2007/01/18

デルトラがゲームに

デルトラが、テレビアニメにつづいて、DS用のゲームとして登場します。くわしくはこちら

いかにもRPGな作品が、ついにほんとうにRPGになるので、きっとおもしろいと期待しています。ただ、アクションRPGということで、アクション苦手なわたしは、ちゃんとプレイできるかちょっと心配なのですが。

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2006/12/19

リレートーク

日本児童文学者協会のサイトにある「リレートーク」というコーナーで、柏葉幸子さんからバトンをいただき、「どんな本が好きだった?」というエッセイを書きました。取りあげたのは、ごくごく定番の作品です。わたしのバトンは、池田美代子さんに引き継がれました。楽しみにしています〜。

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2006/12/14

ロッダさん来日2

来年1月のデルトラアニメTV放送開始に先がけ、ロッダさんがただいま来日中である。きのうは関係者向けの試写があった。わたしは仕事で見られなかったのだが、その後の懇親会でロッダさんにはお会いできた。アニメについては、ロッダさんはじめ、ほかの関係者が口をそろえて賞賛していた。

ロッダさんがアニメの出来に満足されたのは、制作会社ときちんと連携がとれていたからである。シナリオなど、関係書類にはすべて目を通されているとのこと(あんなにたくさん本を書いているうえに、シナリオも全部読んでいるなんて、すごすぎる)。ロッダさんお墨付きのアニメ、ファンのかたにもきっとよろこんでもらえるのでは。

産経新聞の、デルトラアニメ化の記事。こちら

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2006/12/07

エミリー・ロッダさん、緊急来日!

「デルトラ・クエスト」シリーズ作者のエミリー・ロッダさんが、来年1月のアニメ開始に先立ち、オーストラリアから急遽来日されることになりました。12月16日(土)午後3時から、三省堂書店神田本店でサイン会が開かれます。詳細はこちら。ファンのかたは、ぜひどうぞ。

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2006/10/15

猪熊先生

今日、猪熊先生がうちの方面で講演会をされるのでいってきた。本をお贈りするたびにメールをくださるが、お会いするのは何年ぶりだろうか。とうぜんながら院で教えていただいていたときより年齢を重ねていらっしゃるが、大学での雑務から解放されたせいか、以前よりパワーアップされていた。あいかわらずシルバー系の大ぶりなアクセサリーがゴージャス(ゴールドではなくシルバーというセンスが好き)。とちゅうから、「ドリトル先生に動物語を教えたのはだれ?」「たのしい川べでヒキガエルが髪をとかしたときいてピンとこない人とはお友だちになりたくないわよ」とか、先生モードが入ってノリノリだった。

終了後、ちょこっとご挨拶にうかがったら、「あなたどこにいらしたの?」3列目に座っていたのだが、気づかなかったらしい。もし気づかれていたら、質問を振られたかもしれないので、よかったかも……。(猪熊先生を前にすると、今でもすごく緊張するのですよ……。)

「大学院の授業でさんざん話したことばかりなんだから、来なくていいのに」たしかにそうなのだが、何年もたってあらためうかがうと、いろいろな再発見があり、おおいに勉強になった。当時はなにげなく聞き流してしまったこともあるし、聞き覚えがあっても、繰りかえし聞いて理解が深まることもある。それになにより、ほんとうに子どもの本が好きで好きでたまらないという先生の情熱がひしひしと伝わってきて、それがうれしかった。神宮先生もそうだけれど、こんな偉大な方を師とあおげるのだから、今後もできるかぎりお話をうかがえるようにしよう。

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2006/06/17

『ミロとチャチャのふわっふわっ』

Moro_chacha『ミロとチャチャのふわっふわっ』(野中柊 作、寺田順三 絵、あかね書房、税込1155円)

もうすぐ店頭に並ぶはず。

出版記念に、寺田さんの原画展が学芸大学の+〇tray(目黒区鷹番3-6-8-3F ℡ 03-3714-6061)で開かれている。6月27日(火)まで。

今日はオープニング・パーティにいってきた。「チャチャはうちの小町がモデルにちがいない」といったら、野中さんをはじめまわりの人たちにおもいっきり否定されたが、寺田さんだけは小町の画像を見て「似てますねー」とおっしゃってくださった。社交辞令とはいえ、なんておやさしい方だろう(親バカの戯れごとに付きあってくださって)。

でも、やっぱり似ているのよ。表情とか、おしりとか、しっぽとか。まあ、それだけ、寺田さんの絵がネコの表情やしぐさをつかんでいるということだろう。じっさいには、ネコではなく、イヌを飼っていらっしゃるのだそうだけれど、ちょっとした脱力感とか、ネコらしい愛らしさがとってもすてきに描かれている。

野中さんの文章は、こういうかわいい作品にぴったり。でも、かわいくても、けっして甘々にはならずに、軽快なテンポでスキップしたくなるような楽しがある。アンテナの感度を調整するしぐさがネコとしてリアルな一方、たからものを発見していくステップがほどよく奇想天外だった。


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2006/04/29

『白鳥の湖の謎』

白鳥の湖の謎
白鳥の湖の謎
posted with 簡単リンクくん at 2006. 4.29
名木田 恵子作 / 三村 久美子画
岩崎書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。


バレエ好きということで、いただいた。おもしろいのは、主人公聖良がバレエをやっている少女じゃないということ(本人はやりたんだけれど)。だから、いわゆるスポコンものとはちがい、第三者的な視点が新鮮だった。それでも、聖良は祖母も母親も元バレリーナで、サーカス育ちで柔軟性はバッチリだし、手足が長くて理想的なバレリーナ体型というので、今後大化けする可能性は高い。

バレエのふんいきをうまくかもし出しながら、マニアックにもなりすぎず、それでいて「白鳥の湖」の設定とだぶらせたりとうまく工夫している。それに、白鳥が飛来する湖ってロマンチックだし、バレエ専門の寄宿学校という設定は、俗世と一線を画していてわくわくする。ミステリーとして読むとややあっさりしすぎているかもしれないけれど、物語のアクセントとして考えればバランスはとれている。しかし、バリバリのリアリズムかと思いきや、いきなり「王子」が登場するのにびっくり。いやでも、クラシック・バレエは、存在そのものがまずファンタジーだから許せるけれど。

そういえば、青森にいったとき、白鳥がくる海岸でエサをやったことがあったけれど、野生の白鳥って、けっこうワイルドだった。でも、首が長いせいかトロくて、カモにエサとられていたりしたけれど。

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2006/02/22

『テーブルがおかのこうめちゃん』

テーブルがおかのこうめちゃん
末吉 暁子作 / 仁科 幸子絵
岩崎書店 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

小梅が主人公で、出てくるものがすべて、台所関係のものか、食べもの。ソーメン川にかかったわりばしをわたるとか、急須からでてくるお茶の温泉に、おでんがつかっているとか、シュールなセンスが最高。池といっても、小皿だったりと、細部まで台所にこだわり、すごく所帯じみているけれど、めちゃくちゃナンセンスで、おいしそうなんだかおいしくなさそうなんだかビミョーなところも楽しかった。

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2005/09/08

アフリカの絵本原画と児童書展

期間 2005年9月3日(土)から17日(土)
時間 午前10時30分〜午後5時 (金曜日は午後7時まで)
場所 アートはるみ(月島社会教育会館晴海分館)
入場無料
主催 中央区地域家庭教育推進協議会&アフリカ子どもの本プロジェクト

<さくまゆみこさんの紹介メール 引用>

アフリカをテーマにした絵本の原画がこれほどたくさん一カ所に集まったのは日本で初めてのことでもあり、アフリカをテーマにした児童書が一カ所でこれだけたくさん見られるのも初めてのことではないかと思います。何よりとてもすてきな展覧会に仕上がったと思いますので、ぜひみなさんに見ていただきたく、ご案内をさせていただきます。

さくまさんのHP「バオバブの木と星のうた」 から、くわしいご案内&イベントスケジュールのpdfをごらんいただけます。

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2005/07/07

翻訳時評

「翻訳時評」(『日本児童文学』、2005年7-8月号)

取りあげた作品は、『イクバルの闘い』『チューリップタッチ』『デルトラ・クエスト3』『禁じられた約束』『ふしぎの国のレイチェル』「ペネロペ」シリーズなど。

今号の特集は、「こんな伝記がほしい」です。

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2005/07/01

『ピカチュウだいすきステッカー』

まさにわたしのためにあるようなシールブック。こういうのはどんどん出してくださいよ。

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2005/06/27

長新太さん 逝去

6月25日にお亡くなりになった。享年77歳。
ヤフーのトップニュースで知り、大ショック。
『いたずらラッコのロッコ』『ぽけっとにいっぱい』『おしゃべりなたまごやき』とか小さいころに大すきだった本をあげると、長さんの挿し絵にあたる確率が高かった。最近も『イカタコつるつる』とか、新作もあったのに。絶妙なへんてこラインに、迫力ある色彩、そして、ナンセンスの切れが抜群で、まだまだたくさんすてきな仕事をしていただきたかったのに、ほんとうに惜しいし、悲しい。
日本児童文学にたくさんの宝物を残してくださり、ありがとうございました。
ご冥福を心からお祈りいたします。

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2005/06/25

『ひな菊とペパーミント』

ひな菊とペパーミント
野中 柊 / 野中 柊作
講談社 (2005.6)
通常24時間以内に発送します。

縁としかいいようのない、ひょんなきっかけで始まるふしぎなつながりがとてもいとおしい。恋のかけひき以前の、あるのかないのか、本人にもよくわからない「あわい」がもどかしく、新鮮でよかった。

断然ネコ派の野中さんなのに(うちの小春は、野中さんちのチビ子ちゃんの妹分です♪)、なぜ今回は主人公のペットがイヌなの? と最初のうちは思いながら読んでいたがが、あれは、ゴールデンのような忠実まっしぐらのイヌでないとダメだろうと納得。でも、しっかりネコさんも出てきていた。

キャラでは、主役以外では、小川くんがなかなかいい味を出していた。もうちょっと知りたいキャラなので、もし続編や姉妹編の可能性があったらぜひ読みたい。


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2005/06/18

『川べのちいさなモグラ紳士』

川べのちいさなモグラ紳士
猪熊 葉子 / Pearce Ann Philippa
岩波書店 (2005.5)
通常24時間以内に発送します。
ピアス最新作、しかもめずらしくファンタジー。ネオファンタジーが氾濫しているなかで、ほっとする一冊(ネオファンタジーはネオファンタジーでよいけれど、これだけあふれていると、オーソドックスなファンタジーがとても新鮮に見えるのだ)。キャラがいかにもイギリスらしいユーモアをそなえているのがオシャレだし、ファンタスティックな大道具・小道具で勝負するのではなく、人間の存在を問うような鋭さがさすが。あとなんといっても、ひさびさの猪熊先生訳のピアス作品なのもうれしい。(わたしのはサイン入り、おほほ。)

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2005/06/06

『ロッテ ニューヨークにいく』

ロッテニューヨークにいく
若松 宣子 / D〓rrie Doris / Kaergel Julia
理論社 (2005.3)
通常24時間以内に発送します。

「ロッテ」のシリーズ第二弾。わたしはこの2作目のほうが好みだった。前作は、ロッテとママのやりとりが、子どもの視点をきちんとすくいあげ、さいごは母親が子ども返り? するようなアクロバットてきな顛末がおもしろかったが、二作目のほのぼの加減とひつじのエーリッヒがツボだったので。自由の女神を見たあとに、ロッテといっしょにみどりのかんむりを買ってしまうママ(&おばちゃん)の、あいかわらずの幼心がナイス。エーリッヒが行方不明になったあたりから、現実とファンタジーの境界線があやうくなるが、ギリギリのところでうまくバランスをたもっている。

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2005/06/03

『青空バーベキュー』

青空バーベキュー
野中 柊 / 野中 柊作 / 長崎 訓子
理論社 (2005.4)
通常24時間以内に発送します。

「パンダのポンポン」シリーズ第2弾。今回も、にぎやかにたのしく、ポップでかわいい。おおらかなポンポンは、クマのプーさんにつうじるようなやすらぎキャラで、しかも料理がメチャうまい実用系。ポンポンのよきパートナー、ネコのチビコちゃんは、コブタよりもしっかりしていて、でもあくまでちょこんとしているところがいい。

雨にアメとか、ベタになりそうなネタを、ぜんぜんベタにならずに、こちらの食欲を刺激する。キツネのツネ吉とクジャクのジャッキーの競争のまとめ方も、キャラの特性をいかしつつ、とても自然でほほえましい。作者の世界をうけとめる器の大きさが感じられるというか。

さいごに、四つ葉のクローバーを見つけたものの、つむかどうか迷ったすえにやめて、「だって、しあわせは、いつだって、どこでだって、見つけることができるもんね!」がいやみなくいえるところが、野中さんらしくてすばらしい。

クリスマスストーリーをふくむ第3弾が決まっているそうです。11月くらいかな。

おまけの自慢:
ponpon1出版お祝い会で、野中さん&長崎さんにダブルでサインをいただいた。長崎さんが描いてくださった、それぞれの似顔絵枠つきという超豪華版! まわりの人たちに寄せ書きされそうになったが、死守した。あたしだって長崎さんからサインもらったことないのにー、と野中さん。ちなみにサインもらったのはわたしだけ(自慢)。長崎さんがいらっしゃることを知らなくて(1作目のお祝い会のときは、長崎さんは来られなかった)、野中さんにサインをいただくつもりで持参したのだが、まさに無欲の勝利?!

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2005/04/28

大人のための児童文学講座

大人のための児童文学講座
ひこ・田中
徳間書店 (2005.4)
通常24時間以内に発送します。
取りあげている作品は、オーソドックスな古典が多いのだけれど、視点はひこさんらしく、「現代」を軸に、子どもをとりまく状況や社会事情などと作品をしっかり結びつけている。ピーター・パンをケータイのコミュニケーションにひっかけるあたりが、さすが。名作「だから」ありがたいのではなく、名作を読んでどう自分の今に取り込むかが大切だ。

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のうさぎ ミミオ

のうさぎミミオ
舟崎 克彦
あかね書房 (2005.2)
通常24時間以内に発送します。
のうさぎのミミオが、へんなものをひろい、それがなんだかたしかめるために、ほかの動物をたずねまわる。とちゅうで答えは出ているのだが、冗談でしょ、というような内容だったので、それがほんとうにほんとうの答えだと最後にわかったとき、やられたーとちょっと思った。こういう、わけのわかんないナンセンス感覚がさすが。

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2005/04/14

ロシア児童文学の世界

開催期間: 2005年4月23日(土)〜9月18日(日)
休館日: 月曜日、国民の祝日・休日(4/29、5/3,5/4,7/18)
資料整理休館日(5/18,6/15,7/20,8/17)
開館時間: 9:30〜17:00
会場: 国際子ども図書館3階 本のミュージアム

<紹介文の引用>

 ロシア文学は、明治の昔から日本の人びとに親しまれてきました。「おおきなかぶ」や「森は生きている」、「しずかなおはなし」、「イワンのばか」など、数々の児童文学作品も子どもたちにおなじみです。これらの作品は、どのように生まれ、日本に紹介されたのでしょうか?

 このたびの展示では、当館が所蔵する4,500冊に及ぶロシア語児童書の中から400点を選びロシア児童文学の世界を二部構成でご案内します。

詳細はこちらからどうぞ。

5月28日(土)に三木卓さんの講演会、7月下旬、8月下旬、9月上旬には松谷さやかさんによるギャラリートークが予定されているようです。

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2005/01/09

神宮先生講演会

神宮先生の講演会@白百合女子大学にいってきた。お題目は「フランケンシュタイン」。

メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』をメインに、ゴシック小説の流れ、19世紀の「三文小説」とそれをとりまく状況、19世紀の三文小説と現代児童文学の文体の比較など。スティーブンソンの傑作『さらわれたディヴィド』は、要素的には三文小説と同じである。

内容もおもしろかったが、それよりさいごにおっしゃった「フランケンシュタインというテーマをだしに、自分が興味のある子どもの本について話しました」というのがかっこいい。水木しげる展の図録で、京極夏彦が水木さんのことを「時代の要求にあわせながら、自分の好きなことをやっている」と解説しているのと通じる。こうありたいものだ。

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2005/01/07

翻訳時評

「翻訳時評」(『日本児童文学』、2005年1-2月号)

取りあげた作品は、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』『タトゥーママ』『ダストビン・ベイビー』『ルビーの谷』『ねずみの騎士デスペローの物語』『悪魔の水晶』「デルトラ・クエスト」シリーズなど。

ちなみに、今号の特集は<ズッコケ三人組>と<クレヨン王国>。ついに完結をむかえた「ズッコケ三人組」について、作者那須正幹さんへのインタビュー、クレヨン王国の作者福永令三さんへのインタビュー、それぞれの担当編集者のエッセイなどがある。

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2004/12/19

『ねないこ どのこ』

ねないこどのこ
フィリス・ルート文・スーザン・ゲイバー絵・野の水生訳

出版社 フレーベル館
発売日 2004.12
価格   ¥ 1,365(¥ 1,300)
ISBN   4577029774

bk1で詳しく見る  オンライン書店bk1

子ヒツジの絵が、あどけなさもふくめて、ほどよくリアルでかわいい。このちんまり加減、最高! 眠れないときにヒツジを数えるが、なかなか眠らない子ヒツジで数え本にしてしまうアイディアがナイス。一匹いっぴき、眠気をもよおす様子もきちんと描かれている。

ちなみに、訳者の野の水生さんは『穴』(ルイス・サッカー、講談社)などを翻訳されている幸田敦子さんの新しい筆名。五七調のテンポいい訳文は、読みながら頭にリズムがうかんできておもわずうたいたくなる。

そういえば、実家にネコがたくさんいたとき、家に帰るごとにネコの点呼をしていたのを思い出した。一、二匹ならすぐ終わるのだけれど、五匹とかいると、いつも最後の一匹を見つけるのに手間取った。(なんせ、ネコさんたちはマイペースだから、呼ばれているのがわかっていても、気がむかないと出てこない。)

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2004/12/03

論文「ドミニカ独裁政権下の少女の成長」

「ドミニカ独裁政権下の少女の成長 フーリア・アルバレスのBefore We Were Free をとおして」(論文、『白百合児童文化』XIII、2004年3月)

(注:奥付は2004年3月ですが、実際に出たのは同年12月。「ロラおばちゃん」の翻訳をする前に再校まで済んでいたので、作者名の表記が「ジュリア」だったり、「ロラおばちゃん」が「遊びにきたロラおばさんがうちに居着いた理由」(仮題)になっていたりします。作者名は、「ロラおばちゃん」の作業中に作者のエージェントの方に確認して、「ジュリア」「フーリア」どちらもでもOKだが、本人は「フーリア」のほうが好きみたい、ということだったので「フーリア」にしました。)

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2004/11/26

「はだかの王さま」

某子ども向け雑誌にアンデルセン「はだかの王さま」の文を書いた。締め切りは短かったが、無事オッケーをもらえてほっとため息。

書くにあたって、既刊本を調べたが、王さまの解釈がいろいろあっておもしろい。(ちなみに、来年はアンデルセンの生誕200周年なので、今年だけでも、けっこう新刊が出ている。)ふとっちょ中年の王さまから、若くてすらっとした美青年の王さままで、バラエティにとんでいる。外国ものは、すっぽんぽんで歩かせているが、日本だと露出は控えめに下着を着せているものが多かった。

いちばんストレートなのは、福音館版。でっぷりしたおなかのすっぽんぽん。王さまはいたって真面目そうなかんじだから、それがかえっておかしい。

親指姫(福音館文庫 S−25)
ハンス・クリスチャン・アンデルセン著・大塚勇三編・訳・イブ・スパング・オルセン画

つぎは、バージニア・リー・バートンの絵。スマートな王さま。すっぽんぽんだけれど、さりげない。ちなみに、この本はキャラの考えが吹き出しになっていたりと、オリジナルな工夫がさえている。

はだかの王さま(大型絵本)
アンデルセン作・バージニア・リー・バートン絵・乾侑美子訳

西巻茅子さんによる絵は、ひょうきんでたよりなさそうな王さま。

はだかのおうさま(アンデルセンのえほん 3)
H.C.アンデルセンさく・竹下文子ぶん・西巻茅子え

こみねゆらさんの絵は、若くて美しい王さまで、クールな印象。10冊以上見たなかで、衣裳度がいちばん高かった。(絵そのものや雰囲気はすてきなのだが、ちょっと「はだか」には遠いかも?)

はだかの王さま(アンデルセンの絵本)
H.C.アンデルセン原作・角野栄子文・こみねゆら絵

さて、わたしの王さまは、どんなかんじになるのか楽しみ。


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2004/11/23

『ロッテ おひめさまになりたい』

ロッテおひめさまになりたい
ドーリス・デリエ文・ユリア・ケーゲル絵・若松宣子訳

出版社 理論社
発売日 2004.11
価格   ¥ 1,470(¥ 1,400)
ISBN   4652004230

bk1で詳しく見る  オンライン書店bk1

大学院の後輩というか、翻訳仲間の若松さんの新刊。ゲラのときに文章だけ見せてもらい、「だいばくはつ」とはなんぞや? と思っていたら、絵を見て納得する。やはり、絵本は、絵と文章がそろったときに、相乗効果が何倍にもなる、と絵本の定義を再確認した。さりげない金キラが上品でおしゃれ。

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2004/11/17

フィリップ・プルマン新作

「ライラの冒険」シリーズで有名なフィリップ・プルマンの新作(原書)がでた。

The Scarecrow and His Servant

これはゲラのときにリーディングをたのまれて読んだのだが、めちゃくちゃおもしろかった! わたしはべつにプルマンびいきではないけれど、今回は絶妙なユーモアと風刺とストーリーテリングにノックアウト。フェアリーテイル的でありながら、今の問題をしっかりと見据え、なおかつきちんと昇華して物語にしているのがうまい。リーディングでもとにかく褒めまくって「奇想天外な発想、精密でリズム感のあるストーリー、共感できる愛すべきキャラクターと三拍子揃った、とても優れた作品」としめくくっている。残念ながらその出版社は版権争奪戦に敗れてしまったのだけれど、どこかが版権を買ったはずなので、そのうち邦訳もでるだろう。(テンポ良くおもしろく訳してくださいね!)

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2004/11/10

エミリー・ロッダさん歓迎レセプション@オーストラリア大使公邸

11月8日(月) 

ロッダさんは、日本をとても気にいったそう。とにかく大歓迎され、みんなにあたたかく迎えられたことをよろこんでいらした。学校訪問で子どもたちとふれあうのを楽しみにしていらっしゃるとか。岩崎書店の方からファンレターの翻訳を見せてもらい、英語圏の子どもと同じように日本の子どもも作品を楽しんでいるのを知って、すごく感激されたそう。

「デルトラ」シリーズの自然描写(砂漠、山、谷など)は、オーストラリアの風景と重なるのかをたずねたら、とくにすごく意識したわけではないが、生まれ育ち、今でも暮らしている場所なので、やはりいつでもなにかしらの影響を作品に与えているとおっしゃっていた。どうやって、あんなに個性的な怪物をたくさん思いついたのですか? とうかがったら、「わたしの母と同じこと聞くわね」と笑いながら、あれは、もし自分が遭遇したら怖いだろうなーというものをいっしょうけんめい想像しながら創ったのだという。それにしても、どれも独自性のある怪物たちなので、ロッダさんの豊かな創造力にはおどろくばかりである。

「ローワン」シリーズの挿し絵を描かれている佐竹美保さんが、ローワン原画をプレゼントされていたらしいのだが、わたしは見逃してしまった! 残念!

デルトラはアニメ化が実現しそうな感じだった。決定ニュースが待ち遠しい。

ちなみに、オーストラリア産のシャンパン&ワイン、どちらもとてもおいしかった。

なお、東京でのオーストラリア児童図書・絵本フェアは、一般向けというより、専門家が対象らしいです。というわけで、オーストラリア大使館より公式に発表されるまで、フライングは控えておきます。ご理解よろしくお願いいたします。

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2004/11/08

エミリー・ロッダさん サイン会

「ローワン」「デルトラ・クエスト」「ティーンパワー」シリーズで人気の、オーストラリアの作家エミリー・ロッダさんのサイン会@丸善丸の内本店にいってきた。

午前6時半に飛行機が成田に到着する予定が、濃霧のために3時間遅れ。ホテルに入って休む間もなく、子どもを待たせちゃかわいそう、ということで、シャワーをあびてすぐにいらしたのだとか。とても気さくですてきな方で、子ども一人ひとりにやさしく話しかけられていた。元編集者らしく、まわりに細かい気配りをされている。

来ていた子どもは、ロッダさんの作品の幅広さを反映して、低学年から中学生以上までまんべんなくそろっていた感じ。「デルトラ・クエスト」の影響か、男の子も多い。『モンスターブック』を持っている子もたまにいて嬉しかった。

*京都で予定されているオーストラリア児童書展示会は、12月に東京@オーストラリア大使館でも開催されるそうです。詳しい情報が入りしだい、お知らせします。(大使館の担当の方に、イングペンの本も宣伝しておいた。)

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2004/11/03

10月31日 佐藤さとる氏×末吉暁子氏 対談@神奈川近代文学館

ミーハー丸出しの一日。宛名入りのサインをいただくまで大騒ぎし、握手をしていただいて悲鳴をあげ、終始テンションがあがりっぱなし(注:わたしひとりだけではなく、いっしょにいた某作家、翻訳家、編集者、みんなそろって、子ども返りしていた)。佐藤さんも末吉さんも、子どものときに大好きだったイメージの延長線上の、すばらしい方なのが、まずなによりもうれしい。わたしは、もういい大人だけれど、やっぱり子どもの頃の夢がこわれたら悲しいと思うので。(作品と作家は別もの、と頭では理解しているが、それでもやはり、好きな作家さんの人間性は良いにこしたことない。)

「自分の話なんかつまんないよ」とクールにかまえながら、書くことの極意をしっかり述べ、後進者をはげますようなありがたいアドバイスをくださる佐藤さんも、対談のナビゲーターをみごとにつとめつつ、子どもの本を書くことの大切さをきちんと提示してくださった末吉さんも、とてもすてきだった。佐藤さんの担当編集者だった頃の末吉さんの、ゴージャスないでたちについての裏話もおもしろかった。

100人以上もサインして、かなりお疲れの様子だった佐藤さんだが、二次会に最後までいてくださった。あまりに恐れ多くて、佐藤さんの近くでおしゃべり♪ なんてことはもちろんできなかったが、鬼ヶ島パーティのときに、神宮先生に紹介していただいた時のことを覚えてくださっていて感激した。

なお、対談の詳細は、末吉さんたちがやっていらっしゃる同人誌「鬼ヶ島通信」45号に掲載予定だそうなので、興味ある方はぜひ。

近くの元町はハロウィンムード一色で、仮装した子どもがいっぱいいて、お祭り気分がちょっぴり味わえた。

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2004/10/27

神沢利子氏 講演会

神沢利子さんの講演会 「北の息吹〜童話の世界が生まれるとき」@早稲田大学にいってきた。

現在80歳になられる神沢さんは、たたずまいがなんとも美しく、チャーミングな方だった。

樺太の厳しい自然のなかで過ごされた楽しい子ども時代のエピソードがとてもおもしろい。

村のまんなかに流れる小さな川が、子どものころのイメージなのだとか。村からは、川の源も、海に流れ込むようすも見えない。川の始まりをみたくて、川上にむかってひたすら歩きつづけたこともある(が、たどりつくことなく、夕暮れになってしまい、家に帰ったとか)。たまにアザラシの子どもが村まできた(タマちゃんと同じだ)。

春になるころに、雪を掘って福寿草を探した。それは、宝探しのようにわくわくする経験で、雪の下に咲く金色の花がびっくりほど美しかったことは、いまでも鮮やかに覚えていらっしゃる。夏になると、山火事があってこわいのだけれど、見ている分には、とても美しかったとか。焼け跡から、青い草が萌え、山が赤いヤナギランで覆われる様子に、死と再生のメッセージを見いだした。

書くことに必要なのは、まず好奇心と想像力。そして本を読むこと。自分では自分だけの人生しか生きられないけれど、本を読むことによって、他人の人生を知り、ものごとを立体的に見ることができるようになる。

今は、小さな子どもが愛しくてならないのだとか。親も環境も時代も場所も選ぶことができずに生まれてきた子どもたちは、親だけでなく、まわりのみんなに愛されなければならないと強く感じていらっしゃる。

神沢さんのことばは、発せられるそばから、そのイメージが脳裏に浸透してきて、さすがは希代のストーリーテラー! と感動した。

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2004/10/25

エミリー・ロッダ氏 講演

11月13日(土) 14時〜
京都嵯峨芸術大学 罧原(ふしはら)キャンパス
「有響館内」図書館にて
タイトル:「読者の必要性 なぜこの時代に本と図書館が大切なのか」

*同図書館にて、オーストラリア児童書展示会が開催される(11月13日〜19日まで)。

「有響館内」図書館のサイトには、まだこのイベント情報はのってないのですが(10月25日現在)、これからアップされるかもしれないので、ご興味のある方は要チェックです。

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2004/10/17

ハリポタ六巻で一人死亡は、間違い記事

下の記事のトラックバックを見たら、「『ハリポタ』第6巻で、死ぬのは誰だ?」の記事は意図的な間違いではないかと記されていた。(情報をありがとございます。)

たしかに、ローリング公式サイトのFAQ(右上あたりのクリップのかたまりをカーソルで指すと飛べます←じつは、FAQを見つけるのにすごい苦労した)の「作品について」の1ページ目を見ると、

質問: Are you goint to kill any more characters?「ほかにもだれか死にますか?」
答え: Yes. Sorry.「はい。ごめんね」

となっているだけで(それは、記事での引用でも同じ)、第六巻か第七巻かの特定はしていないし、ついでに人数も「はい」だけでは、ひとりなのか複数なのかはわからない。(質問は複数形だが、たとえばDo you have any brothers and sisters?「兄弟はいますか?」Yes, I have one brother.「はい、兄(または弟)がひとり」と同じように、答えは単数もあり得る。)

なのに、なぜ「第六巻」で「ひとり」と断定するのか。うーむ、やはり情報操作か。人気があるときはみんないっせいにほめまくり、落ち目になったらここぞとばかりにたたくってパターンか?(人気がある時に、創作秘話などを美談にしたてあげるのも同じくらいヤな感じだけれど。)

マスメディアは、意図的に選んでのせたい情報をのせたい形で報道することがとても多いから、情報をうのみにせず、批判的な目で見なければなりませんね(アメリカでのイラク戦争の報道なんて、最たるものだ。アメリカ人にかぎって、悲惨な映像を目の当たりにしていない)。わたしも、きちんと裏をとらずにそのまま書きましたが、これを読んで「ふーん、そうなのかー」と信じてしまったかた、申し訳ありませんでした。

ちなみに、「情報小出し作戦」はけっして悪い意味ではありません。ポケモンでもドラクエでも、いわゆる超ビッグネームなサブカルでは当然の手法だし、ハリポタはそういう他メディアの巧みさをマーケティング戦略にうまく生かしたところが、今までの児童文学にない新しさだから。

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2004/10/16

ハリポタ6巻、またひとりキャラが死亡

「ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリングが、公式サイトで読者からの質問にこたえたそうだ。詳細はこちら。とりあえず、ハリーは7巻まで生き残るらしい。あと、ハリーが大人になるか(つまり生きのびるか)については、明言を避けているそうだ。

あいかわらず、情報小出し作戦ですねー。

ついでに、またハリポタ6巻邦訳売れ行きが良くないという報道。詳細は[
魔法のほうき折れた!? ハリポタ神話崩壊」
をどうぞ。

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2004/10/14

続『みにくいあひるの子』

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(ハンス・クリスチャン・アンデルセン作、角野栄子文、ロバート・イングペン絵、小学館、税込1733円)

担当のKさんにうかがったのだが、この絵は、コラージュがとても見事で感心されたのだとか。もう一度ながめて、おーここかーとみほれた。ほんものの葉っぱだったのね。わたしは絵の技法にうといので、原画展でびっくり&感動することがよくある。このイングペンの原画も見てみたい。

で、アヒル白鳥つながりで、チャイコフスキー「白鳥の湖」を聴く。そういえば、今年2月のニーナ@白鳥以来、ずっと白鳥を見ていないので、やや禁断症状ぎみ。しかも全幕ものは、1月のシェスタコワ@レニングラード国立だけというめずらしい年である。マラーホフのはぽしゃっちゃったし、次に見るのは来年一月の白鳥黄金週間。ああ、待ち遠しい。

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2004/10/05

『人魚ひめ』

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(ハンス・クリスチャン・アンデルセン作、角野栄子文、リズベート・ツヴェルガー絵、小学館、税込1733円)

つい最近、某アンケートでアンデルセン作品でいちばん好きなのは? と聞かれ、答えたのが「人魚姫」だった。ディズニー版は、絵柄とか音楽はいいし、ハッピーエンディングもこのさい許すとしても、続編でクラクラした。はー、ママになった人魚姫なんて。

さて、ツヴェルガーのひんやりした雰囲気が、この悲しい話とよく合っている。人魚姫もきれい。が、王子さまは、遭難したときはともかく(表紙にも使われている絵)、助かったあとは幸せ太りか? って思ってしまうくらい、ページをおうごとに丸くなっているような。最後の結婚式では、ハンプティ・ダンプティに近いものを感じてしまった。

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2004/10/04

『みにくいあひるの子』

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(ハンス・クリスチャン・アンデルセン作、角野栄子文、ロバート・イングペン絵、小学館、税込1733円)

アンデルセン生誕200周年記念出版ということで、文はすべて角野栄子さん、絵は国内外の有名なイラストレーターが描いている。このイングペンは、『魔法使いになるための魔法の呪文教室』(東洋書林)の絵を描いた方。シックな画調は同じだが、動物の絵が思いのほかやさしい感じですてき。ほかには、『人魚ひめ』@リズベート・ツヴェルガーと『空とぶトランク』@スズキコージが気に入った。

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2004/10/01

エミリー・ロッダ氏サイン会

「デルトラ・クエスト」「ローワン」「ティーンパワー」シリーズで大人気のオーストラリアの作家、エミリー・ロッダさんの来日記念サイン会がおこなわれる。

1月7日(日)13:00〜
丸善・丸の内本店 3階児童書売り場
(JR東京駅 丸の内北口 オアゾ)

11月14日(日)14:00〜
ジュンク堂 大阪本店 3階喫茶室

詳細はこちら

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2004/09/14

世界の絵本作家展

最終日の今日いってきた@大丸東京。

原画は、近くで見ると、本のときにはわからないでこぼこ(コラージュ)があったり、あんがいおおらかな線もあったりしておもしろい。五味太郎は線がものすごくかっちりと正確で、本で見るのほほんとしたイメージとは変わってまたちょっと新鮮な印象。マーカス・フィッシャーは、何度も重ね塗りして全体のやわらかみをだしてから、水分の少ない絵の具で輪郭や細部を描き