子どもの本

2008/10/19

Kバレエが「ピーターラビットと仲間たち」を上演

Sbsh0468熊川哲也さんが芸術監督を務めるK-Ballet Companyが、来年の2月に「バレエ ピーターラビットと仲間たち」を上演する。詳細はK-Ballet Companyのサイトをどうぞ。

まさか、日本でこの作品が見られるとは思わなかったから、びっくり&うれしい〜〜♪ だって、アシュトン(振付)でランチベリー(編曲)でピーターラビットなんだもの。

児童文学関係の人たちのあいだでは、ピーターラビットがバレエになっているというのは有名で、テレビ・ビデオ・DVDで観たことをある人も多い。「コッペリア」でご一緒した作家のNさん(バレエの被りものキャラ好き)も、さっそく食いついていた。貴重な機会なので、興味のあるかたは、ぜひどうぞ〜。(とはいえ、Kってチケット代が高いから、なかなか気軽にお誘いできないのだけれど。)

ちなみに、熊川哲也さんは、ただ今怪我の治療中で、このときまでに復帰するかどうかは不明。出るとしたら、やっぱりカエルのジェレミー・フィッシャーなのかなあ(ロイヤルでも踊っていた)。が、仮に、彼が出演することになったとしても、かぶりもので顔は見えないから、ご注意を(ピーターよりも熊川さんが目当てというかたは、別の演目を選んだほうが無難かも)。まあ、踊りだせば、彼のすごさはわかるかもしれないけれど……。

画像は、「コッペリア」会場で展示してあったピーターラビットの「衣裳」。すごく出来がよくて、そっくり! かわいい!! だけど、でかい! これを着たら、ただ突っ立っているだけでも大変そうなのに、踊っちゃうなんて、想像を絶するような世界だ。

でも、とっても楽しみ。今からDVD観て、CD聴いて予習しようっと♪

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2008/10/10

「アイドロン」シリーズの作者からサイン本

Sbsh0449「アイドロン」シリーズの作者、ジェーン・ジョンソンさんが、日本語版をとっても気に入って、サイン本を贈ってくださいました。装画、装丁とかの、わたしの担当外の部分のことですが、うれしいです。さっそくお礼メールを送ったら、「ぜったいに、このヴァージョンがいちばん」とまでおっしゃってくれました。第3巻(最終巻)も、とっても楽しみにしてくださってるとのこと。ちなみに、ただいま制作中。

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2008/09/21

「ザックのふしぎたんけんノート」



『ぼくのペットは恐竜』『体をぬけだし空を飛べ!』(ダン・グリーンバーグ、原京子訳、原ゆたか絵、メディアファクトリー)

「ザックのふしぎたんけんノート」シリーズの刊行が始まった。じつはこれ、「ドラゴン・スレイヤー・アカデミー」第1シリーズの8巻『ほろびの予言』で登場する「ザック」が主人公の物語。アメリカでは出版社が一緒で、DSAシリーズ8巻と、「ザック」シリーズ18巻でコラボレーションをした。当然、「ザック」シリーズにもウィリーたちは登場するが(こちらでは、ザックがドラスレを去ったあとの話もある)、日本語版でこの巻が訳されるかどうかは不明。もし出たら、楽しみ。というのは、なんと日本語版で挿し絵を描いているのが、「かいけつゾロリ」シリーズで大人気の原ゆたかさんだから!

「ゾロリ」シリーズ同様に、それはもう遊び心いっぱいで、台詞が吹きだしになっていたり、キャラクターがページせましと動いているみたいだったり、黒地に白い線の絵があったり、「挿しそえる絵」という範ちゅうを完全に越え、見事に文章と一体化している。文章も、本職の作家さんだから、日本語版にばっちり語り直してあり、翻訳くささがない。もとから日本語の作品のような感じ。翻訳者としては、こういう姿勢はおおいに見習わなきゃなあ。

すべてにおいて、子どもに楽しんでもらおうという精神に満ちていて、すっごくいい本作りだと思う。巻末には、原さんらしいニューヨークガイドが、これまたおもしろくてわくわくする。こんなすてきな本にしてもらって、原作者はきっとよろこんでいるだろうし、日本の子どもたちも幸せだよ。

あとこれは個人的なことだけれど、じつは、『ぼくのペットは恐竜』に登場するシャンプレーン湖って、わたしの母校の町にあったのだ。もちろん「シャンピー」も有名。こんなところで、なつかしい場所が出てきたのもうれしかった。

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2008/06/06

氷室冴子さん逝去

大大大ショック。まだお若いのに(泣)。

中高生のころからすごい好きで、ほとんどの作品を読んだ。

いつのころか、フィクションを書かなくなり、「銀金」シリーズも『碧の迷宮』もとちゅうで止まっている。でも、また読みたいなあとずーっと待っていたのに、それも叶わなくなり、ひたすら残念。

氷室さんといえば、『なんて素敵にジャパネスク』が有名だけれど、わたしはほんと、どの作品も大好きだった。『雑居時代』『クララ白書』『アグネス白書』『なぎさボーイ』『多恵子ガール』『ざ・ちぇんじ!』『レディ・アンをさがして』『落窪物語』『銀の海 金の大地』『シンデレラ迷宮』『冬のディーン 夏のナタリー』『蕨ヶ丘物語』などなど。ついでに、まんがの『ライジング!」も読んだ。フィクションじゃないけれど、氷室さんが海外の少女小説を紹介したエッセイ『マイ・ディア』をきっかけに、紹介作品を一気に読んだし、あの赤いカバーがかわいくて、レーベルごと集めたりもした。

キャラ萌え、キャラへの感情移入も、氷室さんに教わった気がする。今の翻訳の仕事で、キャラクターを作りあげていくときも、氷室作品をたくさん読んだことは、とっても大きな財産になっている。

ありがとう、氷室さん。心からご冥福をお祈りいたします。

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2008/05/14

『とうさんねこのたんじょうび』


『とうさんねこのたんじょうび』(末吉暁子 文、垂石眞子 絵、BL出版)

ねこファミリー(父さん、母さん、こねこ3匹)が登場する、ほのぼのかわいい絵本。とうさんねこの誕生日に、みんなでサプライズパーティーを計画する。かあさんがでかけて、留守番をたのまれたとうさんは、こねこがいないのに気づいて大あわて……。

こねこ3匹が、うちのお嬢さんと似たような配色なのがうれしい〜。垂石さんらしい、ユーモラスなねこなのだけれど、なに考えているのかわからないようなとぼけ顔が、じつはすごくほんものっぽかったりする(ねこはそこがキュートなのだ)。ねこのたれ具合もいい感じ。とちゅうのにぎやかな場面では、「ウォーリーを探せ」気分であそべるし、とうさんねこの持っている本が「3びきのいたずらこねこ」だったり、ディテールもこっている。

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2008/05/12

国際児童文学館の存続のための署名

第2期署名の提出日が延びたそうです。ご協力いただけるかた、どうぞよろしくお願いいたします。署名の方法および送り先は、「児童文学書評」をごらんください。下記は、ひこ・田中さんからのメルマガの引用です。

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 もはや、オオカミ少年状態ですが、署名用紙の提出予定日が延びましたの
でお知らせいたします。
 提出が19日以降となりましたので、十七日をめどに送ってくださっても
大丈夫です。

 日本書籍協会(出版社の団体です)は、五月一日に、副知事に面談し要望
書を提出し、意見を述べました。
 以下、その内容をお知らせいたします。
 児童文学館がどのようにして維持され、発展てきたかがわかります。
 ブログなどで紹介していただければ嬉しいです。(ひこ・田中)

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2008年5月1日

国際児童文学館の存続について 社団法人 日本書籍出版協会

● 日本書籍出版協会(書協)について

・日本を代表する出版社団体。1957年3月創立。現在会員472社。

・出版事業の健全な発達、文化の向上と社会の進展に寄与することを目的と
する。

● 書協と国際児童文学館との関係

協会所属の出版各社は、国際児童文学館の趣旨に賛同し、開館以来24年間、
発行図書の寄贈などの支援を行い、その発展に尽力してきました。

会員出版社 約250社が 図書・雑誌 約8,000点(年間)を寄贈

  【参考】年間収集資料点数 約15,000点

  うち寄贈 約9,000点(約2,100万円相当、出版社・個人・機関)

<寄贈について>

・出版社がこのような形で寄贈しているのは、全国で国際児童文学館だけで
す。

・図書館には、寄贈していません。

・存続されるならば、引き続き、協会を挙げて支援させていただきます。

<理由>

国際児童文学館は、図書館と大きく異なる機能と役割を持っている。

・資料は、児童文化財として、発行したままの姿で保存、次代に引き継がれ
る。

・資料を元にした研究は、出版社にとっても参考になる。

・寄贈した資料は、子どもの読書活動推進に活かされている。それは、全国
のモデルとなる。

● 大阪府に望むこと

行政の継続性、公の責任を考えていただきたい。
協会所属の出版各社は、設立主旨と役割に大きな期待を寄せ、大阪府と同館
の要請に応えて本の寄贈の支援をしてきました—

子どもたちの読書環境の整備に向けて、大阪府の計画においても、国際児童
文学館は重要な役割・機能を担うことが明記されています—

国際児童文学館は「官民協働」の仕組みを構築している先行事例です。
同館の実質的な事業費約3億円(企業の協賛事業費等を含む)のうち、3分
の1は民間等によるものであり、人的、知的な協働作業など支援・協力によ
って運営されています—

5年後、10年後を考えていただきたい。
「大阪の未来をつくる」中に、子どもの未来に特段の配慮をいただきたい。

一度失ったものは、二度と戻ってきません—

国内、国際的な観点から国際児童文学館の意義を考えていただきたい。
府民、国民の貴重な財産です—


わが国の児童文学研究、読書推進活動の中核施設である大阪府立国際児童文
学館および財団法人大阪国際児童文学館の存続と充実を強く要望します。

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2008/05/07

『かわいいこねこをもらってください』

『かわいいこねこをもらってください』(なりゆきわかこ作、垂石眞子絵、ポプラ社)

小学校低学年向けの課題図書になったそうですね。

女の子が、捨てネコを保護し、家はアパートで飼えないので、必死に里親探しをする話。ツボを押さえつつ、しっかり王道をいくストーリー展開。まあベタといえばベタな内容だが、女の子はけなげで、子ネコはかわいくて、しかも、ネコを捨てた人が悪いのに、保護して里親を探す女の子がからかわれ、つらい思いをする矛盾など、世の中の不条理もしっかりとらえている。ネコ好きがうるうるするのは仕様なので、ネコ好き以外の人にたくさん読んでもらいたい。

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2008/03/31

大阪国際児童文学館 署名のお願い

大阪国際児童文学館が存続できるよう、府民にかぎらず、多くのかたのご協力をお願いいたします。

存続要望署名書は、ひこ・田中さんのHP「児童文学書評」からダウンロードできます。

ひこ・田中さんからのメールの引用です。
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大阪府立国際児童文学館が存続できるよう、
ぜひご協力をお願いします

 3月20日、大阪府の橋下知事が大阪府立国際児童文学館を視察
し、同館を府立中央図書館または府立中之島図書館に統合する方向
を示唆しました。

 大阪府立国際児童文学館は1984年の開館以来、図書館として
だけでなく、児童文学資料・情報・研究センターとして、児童文学
の発展に多方面から貢献してきました。府立図書館に統合されれば、
そのユニークさは失われ、貴重な資料も死蔵されてしまうのではな
いか……。全国の児童文学関係者は、今、そのことを大変心配して
います。
______

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2007/08/30

書評『タイの少女カティ』

「アメリア」 2007年9月号

会員向けの月刊誌で、紹介しました。とってもやさしい気持ちになれる本です。

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2007/08/05

佐藤さとるさん 講演会

Img_84468月4日 神奈川近代文学館

人前で話すことも、サインすることも嫌いだという佐藤さんの貴重な講演&サイン会。

『天狗童子』のあるキャラのモデルになったお友だちの紹介(ご本人もいらしていて、わたしのすぐ前に座っていた)、教師時代の苦労話など、こういうときならではのエピソードがおもしろかった。

ファンタジーはウソ話だからこそ徹底的にリアルでなければいけない。いったん3センチのボルトと決めたら、ずっとそれをつらぬかなければ、単なる荒唐無稽になってしまう。何度聞いても説得力がある。

大学院を受験するとき、いろいろな児童文学論を読んだのだけれど、佐藤さんの『ファンタジーの世界』はそのなかでもとっても感銘を受けた。今でも、翻訳するときに「リアルな世界の構築」するための大きな指標となっている。

9月30日まで、神奈川近代文学館で「佐藤さとる コロボックル物語展」が開催されている。生原稿、原画のほか、子ども時代の思い出の品、佐藤さんが描かれた絵、コロボックルの舟になった木の実(の殻)など、貴重な資料がいっぱい!

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