バレエ

2008/03/24

東京バレエ団「スプリング・アンド・フォール」「時節の色」

3月23日 ゆうぽうと

わたしにしてはめずらしく、コンテンポラリーの公演。ついでに、東京バレエ団オンリーも、けっこうひさしぶり。

ノイマイヤーは、音楽と踊りの調和が美しいのがいい。おまけに、シンプルながらも、なんとも効果的な舞台が印象的。光のあんばいで、高さと奥行きの質感があんなに出るとは、びっくり。ダンサーのいる部分だけじゃなくて、高い天井をふくめて、あの舞台空間そのままが、ひとつの絵のようだった。なにもない空間さえも、ひたすら美しさを放っているというか……。

クラシック偏重の自分の好み分析としては、クラシック音楽を、きれいに振り付けてくれている演目なら、コンテンポラリーでも好きだなーと実感した(とくに、踊りの洪水! みたいなのはツボ)。となると、バランシンも好きなはず。でもバランシンのほうがより抽象的なためか、作品&音楽を完璧に体現してくれないと、なかなかハマれないのかも。しかも、長めの作品だと、プリンシパルからコールドまで、トータルで音楽が視覚にうったえる効果を生むのはなかなか大変そう。ガラでよく観る「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」なんかは大好きだけれど、踊るのはふたりだけだし、あれくらいポピュラーな作品だと、きちんと踊れるダンサーが多いともいえる? なんだか話がずれたけれど、それだけバランシンってむずかしくて、踊り手には挑戦しがいがあるのだろう。

作品としては、「スプリング・アンド・フォール」のほうが好みかも。けれど「時節の色」も、東京バレエ団のために振り付けられただけあって、それぞれのキャラとパートがうまく合っていた。とくに高岸さん、ユーモアとペーソスが、すごくバランスよい。斎藤さん、吉岡さん、木村さんとかも、はまっていた。

そうそう、ハンブルグ・バレエ団は来年2月に来日するらしい。「人魚姫」が候補みたいだけれど、どんな作品なんだろう? 尾びれのときは、どうやって踊るのかしら?? とにかく、アンデルセンのバレエ、楽しみー。

ちなみに、「スプリング・アンド・フォール」は、「跳躍と落下」「春と秋」のどっちだろう? と思ったら、どっちも含んでいるみたい。だから、そのままカタカナ表記なのね。こういうの、児童書で出てきたら、どうするんだ? どうしよう? すごく困るだろうなあ、と、プチ職業病チックなことを考えた。で、答えは……知らない。仕事じゃないことで、悩みたくないもん。

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2008/03/12

「ポピーの秘密の願い」第7回『Clara』2008年4月号


「バレリーナ・ドリームズ」シリーズ
『ポピーの秘密の願い』(アン・ブライアント著、神戸万知訳、武蔵野ルネ絵、『Clara』、新書館、 2008年4月号)

今月は、学校でのお話です。なんか日本と似ているかも。そういえば、『リトルダンサー』でも男の子がバレエをすることに、お父さんが否定的だったりしましたが、そういう偏見って、昔も今も、日本もイギリスも共通なのでしょうかね。

あと、こういった話題があるのも、この「バレリーナ・ドリームズ」の強みだと思います。


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2008/02/23

「マラーホフの贈り物」Bプロ

2月22日 楽日 東京国際フォームC

「牧神の午後」
ポリーナ・セミオノワ  ウラジーミル・マラーホフ
これもマンガとかでなじみはあったけれど、初めてみた。いやー、きれいなふたり。マラーホフ、ほんとラインが美しい。ポリーナは、かわいくて色っぽくて、またメロメロだった。

「グラン・パ・クラシック」
ヤーナ・サレンコ  ズデネク・コンヴァリーナ
Aプロの演目よりよかった。アダージオでは気にならないのだけれど、やっぱりサレンコ、ソロになると、微妙に音楽とずれているのが気になる。もともとの身体能力の高さは買うけれど。コンヴァリーナはAプロよりずっとシャープでよかった。そうそう、アダージオの片足バランス? はすごかった。この人のバランスで、ほんとうに感心できたのはここだろう。

「ハムレット」
マリーヤ・アレクサンドロワ  セルゲイ・フィーリン
アレクサンドロワ、迫力ある。こういう作品は苦手なわたしでも、踊り手がよいと、じゅうぶんに楽しめる。

「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
イリーナ・ドヴォロヴェンコ  マクシム・ベロツェルコフスキー
アダージオがストーリーを感じさせてくれて、すてきだった。これならABTの「白鳥」も見にいこうかな、と思ってしまったくらい。

「バレエ・インペリアル」
ポリーナ・セミオノワ  ウラジーミル・マラーホフ
去年の「真夏の夜の夢」のときは爆睡してしまった作品。この日も寝不足な上に、朝から出ていたので、ポリーナ&マラーホフでも起きていられるだろうか? とちょっと不安だったけれど、ポリーナがあまりにすばらしくて、眠気なんてふっとんでしまった。もう、最初に出てきたときの、ほんとうに音符を体現しているようなクリアな動きに釘付け。わたしがポリーナ好きなのは、やっぱりこの音感も尾大きいと思う。とにかく、音楽と踊りが融合して、美しいこと〜♪ ぎゃくにポリーナが出ていないときは、申し訳ないけれど差がありすぎて、飽きてきたころにまたポリーナ登場、という繰りかえしだった。マラーホフは、やっぱりまだ脚をかばっているかなーとも思えるのだけれど、そもそものラインが美しく、きれいにまとめてくれた。

「シンデレラ」
マリーヤ・アレクサンドロワ  セルゲイ・フィーリン
これも、ふつうだったらつまんないと思うけれど、ダンサーが良かったので耐えられた。作品としては、個人的にこの「シンデレラ」はペケだけれど。

   「アポロ」
イリーナ・ドヴォロヴェンコ  マクシム・ベロツェルコフスキー
美しかった、くらいしか覚えていないけれど、期待以上によかった。というか、やはり基本的にこのかたたちは、私のストライクゾーンから外れるみたい。(だから、ガラで観るにはとっても満足だけれど全幕主演では観ないほうが吉かも。)

「ドン・キホーテ」
ヤーナ・サレンコ  ズデネク・コンヴァリーナ
Aプロよりはよかった。でも、音楽を犠牲にしてまで、バランス技は見せつけなくてもいいかも。いや、ガラだから、これでいいのか? と複雑な気分。でも、やたらめったら計画性なしにバランスを取りいれるより、ここぞ! と見せたほうが効果的なのでは? フェッテも、音楽無視してとにかくダブルやトリプル入れてまわればいいってものじゃなくて、シングルでもいいから、きれいに回ってほしい〜。

「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」
ウラジーミル・マラーホフ
Aプロのときとちょっと振り付けがかわっていて、なんとグランジュテしていた。ふだんのマラーホフの軽やかさはまだ戻っていないけれど、それでも、楽日だから、お客さんのためにがんばったのだろうな、かれのことだから。

で、カーテンコールも、またジャンプして登場したり、ほんと、マラーホフってプロフェッショナルでサービス精神あふれる人なんだな。ポリーナをむかえるときには、ずっこけてから、アルブレヒトみたいなポーズとっているし。

フィーリンがお子さんを披露したり、紙吹雪とりぼんが落ちてきたらアレクサンドロワが遊んでいたり、楽日ならではの楽しみもあった。マラーホフのガラは、毎回とても満足して幸せな気持ちになれる。ぜひまたきてほしい。(垂れ幕には「また会いましょう!」と書いてあったから、きっとやってくれるだろう。)

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2008/02/10

「マラーホフの贈り物」Aプロ

2月9日

「牧神の午後」(ニジンスキー版) 牧神:ウラジーミル・マラーホフ  ニンフ:井脇幸江
映像で観たことはあったけれど、生では初めてかも。ふしぎだけれど、おもしろかった。

「エスメラルダ」 ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ
サレンコ、テクニックはあるんだけれど、もうすこし音楽に合わせておどってほしい。

「カルメン」 マリーヤ・アレクサンドロワ、セルゲイ・フィーリン
アレクサンドロワ、最高! 色っぽくてカッコいい! 今まで見たカルメンのなかで、最高だった。すっごくシャープで、でも丁寧で、余裕というか貫禄のおどり。フィーリン、ぼっちゃんみたいな頭に、コスチューム。かわいいからいいけれど。

「くるみ割り人形」(金平糖の精の踊り) イリーナ・ドヴォロヴェンコ、マクシム・ベロツェルコフスキー
何度観ても、イマイチまわりが絶賛するほどに、感心できないのはなんでだろう。上手だとは思うのだけれど、よくいえば強すぎる、悪くいえば雑? なんだか、都さんの幻影がちらついてしまった。昨年末にヴィシニョーワとさいとうさんでくるみを見たときには、そんなことなかったから、やっぱり苦手なのかなあ。ちょっとアメリカ的なのがダメなのだろうか。(でも、スティーフィルとかカレーニョは好きなんだけれど。)

「白鳥の湖」(第2幕) オデット:ポリーナ・セミオノワ、ジークフリート王子:ウラジーミル・マラーホフ、悪魔ロットバルト:木村和夫
ポリーナちゃん、あいかわらずきれいでかわいかった〜。マラーホフも、王子の王道ですてき〜。

「白鳥の湖」(黒鳥のパ・ド・ドゥ) マリーヤ・アレクサンドロワ、セルゲイ・フィーリン
ぎゃー! ここでもアレクサンドロワに悩殺された! 黒鳥のパ・ド・ドゥって、ガラでは見慣れているから、よほどすごいのがこないかぎり、普通以上に感激しないのだけれど、今回はすごかった。去年のマリインスキー&ボリショイガラよりも、はるかにパワーアップしていて、無敵の黒鳥。ああ、12月のボリショイ来日が楽しみ〜〜。フィーリンは、まだちょい本調子じゃないかもしれないけれど、優雅で端正で、さすがボリショイの貴公子だった。

「アレス・ワルツ」 ポリーナ・セミオノワ
むかし「ローザンヌ・ガラ」で中村祥子さんがおどったもの。かわいくて色っぽくてかっこいいポリーナちゃんの魅力が存分に発揮されていて、楽しかった。

「スプレンディッド・アイソレーションⅢ」 イリーナ・ドヴォロヴェンコ、マクシム・ベロツェルコフスキー
去年8月の「ゴールデン・ガラ・バレエ・コー・スター」で、マリア・リチェットと久保紘一がおどっていた演目。あのときは、リチェットのスカート使いがイマイチだったのか、ガシッとすそを持ちあげて走るところとか、なんだか下品に見えてしまったのだけれど、さすがドヴォロヴェンコは、ずーっと上品で美しかった。この演目のよさが初めてわかった。

「ドン・キホーテ」 ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ
アダージオでサレンコがやたらバランスを決めるのだけれど、イマイチ盛りあがらず。32回転でも、トリプル入れているけれど、音楽に合っていないのがちょっと残念。かわいらしいダンサーだし、テクはあるのだろうから、もうすこし音楽とあって、余裕が出てくるといいかも。

「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」 ウラジーミル・マラーホフ
あいかわらずしなやかできれいなおどりだった。

マラーホフ・ガラは、少数精鋭で、ほんと構成がうまくて、楽しめる。今回も、細かいケチはつけたけれど、みなさん水準よりはるか上のものを見せてくれたし、全体としては満足感が高い。マラーホフの回復具合はどうなんだろうか? 大きなジャンプはぜんぜんなかったけれど。マラーホフのグランジュテがおがめなかったのは、ちょっと寂しいけれど、これは次に期待かな。


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2008/02/09

「ポピーの秘密の願い」第6回『Clara』2008年3月号


「バレリーナ☆ドリームズ」シリーズ
『ポピーの秘密の願い』(アン・ブライアント著、神戸万知訳、武蔵野ルネ絵、『Clara』、新書館、 2008年3月号)

あっというまに、連載開始から半年たちました。あいかわらず好評キープでありがとうございます。今月は、学校での話です。三番プリエしているポピーがかわいいんだけれど、ああいうのは、小学生的には笑いのネタにされるって、よくわかります。

今月は、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の来日公演などが載っています。もちろん、都さんの写真もあります♪

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2008/01/21

「ポピーの秘密の願い」『Clara』2008年2月号


もう発売日から10日もすぎてしまいましたが、好評連載中です〜。今月は、つい先日「白鳥」のオデットをおどられた関本美奈さんがインタビューに登場ですね。

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2008/01/20

東京シティ・バレエ団「白鳥の湖」

1月19日 新国立劇場中劇場

オデット:関本美奈、オディール:橘るみ、王子:小林洋壱

関本さんは、清楚な感じのオデット。脚はあまり上がらないけれど、上半身が優雅でやわらかくて、首から肩のラインがきれいだった。対するオディールの橘さんは、小柄だけどバランスがよく、はなやかでかわいらしい。手が細くて長い〜。かろやかで、フェッテとかもビシビシ決めていて、こういうテクニック系も強いのね、と感心した。

オデットとオディールが別ダンサーの場合、力関係がアンバランスだと物語にリアリティがなくなってしまうのだけれど、なかなかいい勝負だったのではないだろうか(橘さんのほうがちょい強めだったけれど、それはオディールのキャラってことでOK)。

ここのヴァージョンでは、2幕の舞踏会で、メイン道化のほかに、女性の道化が4人いっしょにおどった。女性の道化は初めて見た。道化とゆかいな仲間たちって感じで、なかなかおもしろかった。

あと、いちばん変わっているのは、3幕で、「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」のアダージオの部分が導入されていたこと。もともとは「白鳥」に入っている曲だし、ダンチェンコでは1幕に使っているし、ボリショイやKでは王子のヴァリエーションがチャイコだから、ダメとはいわないけれど、絶望的な場面に合っているかはちょっと疑問かも。どうも、「チャイコ」は、バランシンが刷り込まれていて、若い恋人が楽しそうにたわむれているイメージが強すぎるからなのだけれど……。

3幕最後で、オデット&王子が勝利したあと、オデットがもとの姿に戻り、その他大勢まで人間になっていて、これもちょっとびっくりー。悲劇ヴァージョンでしか、衣裳替えして人間にもどったオデットを見たことなかったから。でもよく考えたら、ロットバルトを倒したら、オデットもほかの白鳥もみんな呪いがとけて元の姿になってないとヘンだから、じつはこのヴァージョンがいちばん正しかったりする。

ついでに、ロットバルトがオデット以外の白鳥をリフトしているのも初めて見た。

ここのバレエ団は、上半身の動きをかなりみっちり指導しているのだろうか。白鳥群舞の上半身&手の動きがみなさん、優雅だった。その反面、2幕の民族舞踏はちょっと力入っていないような気がした。チャルダッシュリードの男性が踊りも体型もかなりヤバいと思ったら、急な代役だったみたい(パンフに名前すらのっていなかった)。小さいバレエ団だとひとり欠けると大変なのだろう。お疲れさまでした。

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2008/01/18

バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「コッペリア」

1月15日、1月17日

スワニルダ:吉田都、フランツ:イアン・マッケイ

都さん、無事3日踊りきってくれた〜。感謝感謝。

日を追うごとに、調子があがってきたみたいで、17日第3幕のヴァリエーションは、神が降臨したかのようなかがやきだった。あの音楽ととけあい、正確で繊細な足さばきと、優雅な手の流れは、もうほんとうに涙もの。どうしてあんなにきれいなラインが作れるのだろう。

しかし、都さん、カーテンコールではだれよりも頭さげて、オケにも心からの感謝を表していて、人間的にもほんとすばらしい。観客も大盛り上がりだったのに、興行側はさっさと客電つけて帰そうとしている感じで、ちょっと感じ悪いかも。幕の前に出てきたのも、3日とも、1回だけ。みんな都さんを見にきているんだから、あと2、3回出してくれる余裕がほしい。

マッケイは、17日の第1幕がだいぶへろっていた。美女2日、コッペリア3日で、いちばん働いたものね〜。でも、英日の宝と共演して、得るものは大きかったのではないだろうか。身体的にとても恵まれているのだから、これから精進してすてきなダンスール・ノーブルになってほしい。

コッペリウスは、日替わりだったけれど、どの人も個性があっておもしろかった。

休憩中に、長身ですらっとした、やたら美形な白人男性がいたから、関係者?? と思ったら、オペラ座の元エトワール、ジャン・ギヨーム・バールだった。どうりで、やたら美しかったわけだ。

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2008/01/14

バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「コッペリア」

1/14 ゆうぽうと

スワニルダ:吉田都、フランツ:イアン・マッケイ

祝、無事都さん登場〜。

年末のねんざがあったので、当日キャストが出るまで、舞台があくまで、心配だった。都さんは、舞台に立つ以上はプロフェッショナルな踊りを見せてくれるが、それ以前の問題ってことで。

プリマとして、とてもすばらしい出来だったけれど、都さんレベルにしたら、まだセーブしているかなと思ったりもした。それでも、あの軽やかな足さばきといい、ゆうがな腕のラインといい、音楽と一体化した踊りといい、別格なのだけれど。軸は、あいかわらず完璧。今週中に3日も踊るから、ペース配分ってのもあったのかな。

イアン・マッケイは、イギリス人らしいダンサーで、かっこよかった。コープタイプかなあ。ちょっとヘロってたところもあったけれど、あと2日もあるんで、がんばってくれー。

スワニルダの友人役で、平田桃子さんを認識した。かわいらしいダンサー。

しかし、プティ版では、「時の踊り」がコッペリウス&人形のワルツになっているんだけれど、あれってつくづくうまいなあ、と思った。

というわけで、都さんの状態を心配されていたかた、ご安心を〜。

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レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」

1月12日 ソワレ 東京国際フォーラムA

オデット/オディール:イリーナ・ペレン
王子:アルチョム・プハチョフ
ロットバルト:マラト・シェミウノフ
トロワ:エフセーエワ/ロマチェンコワ・ブローム
小さい白鳥:ニコラエワ・ニキフォロワ/ラトゥースカヤ/ヤパーロワ
大きい白鳥:ミリツェワ/コチュビラ/ハビブリナ/マチシェワ
2羽の白鳥:ミリツェワ/コチュビラ

総合芸術の全幕バレエとして、とてもいい舞台だった。これぞ白鳥! という大道かつ定番で、見ていてずーっと安心できて楽しいというか。ダンサーもオケもレベル高くて、満足度高い。

ペレンは、何年ぶりかに見たけれど、前よりも情感が出るようになった。王子も端正でラインが美しい。

ハビブリナは、主演ソリストに名前がなかったから忘れていたけれど、来日していたのね。最近はあまり主役おどらないのかな。

そうそう、ここの「眠り」見たことないから、こんどは見たいなあ。シェスタコワかエフセーエワで。

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2008/01/08

バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「美女と野獣」

1/6 
ベル:佐久間奈緒、野獣:イアン・マッケイ

もともとキャスティングされていたエリシャ・ウィリスは、来日直前のケガで降板。がーん。

フェアリーテイルだし、けっこう期待していたんだけれど、個人的にはイマイチ。舞台装置は美しいし、場面転換が上手だなーと感心した。城に入っていくところは、とくにすごい。衣裳はきれいだけれど、シックすぎ? もうちょっと、きらびやかにしほしかった。そもそも、ボーモン夫人の「美女と野獣」って、ふしぎで、ありえないくらいの豪華絢爛な美しさとかが売りじゃないだろうか。

それと、バレエなんだから、もっと踊りでしっかり堪能させてほしい。そりゃ、イギリスのバレエ団だから、みなさんとっても役者なんだけれど、歌なし・セリフなしのミュージカルみたいな印象はぬぐえず……。

以下、フェアリーテイルにこだわりを持つ、個人的なだめ押し。未見の人は、読まないほうが吉かも。

プロローグは、あとで考えれば合点がいくんだけれど、見ているときは、ベルが眺めるなかで野獣に変身って状況がよくのみこめなかった。でもなんで、「木こり」が王子を野獣に変えるのなの? もともとはフランスのフェアリーテイルだから、仙女なのに、わざわざ木こりを採用した意図はなに?? なんだか、大魔法使いみたいにえらそうなんだけれど、ずっと木こりのまんまだし。

ベルを野獣の城に導くのがカラスってのも、なんだか陰気くさかった。暗い舞台に、黒い衣裳なんて、フェアリーテイルってもんは、原色が基本でしょー。いや、原色までいかなくてもいいから、もうすこし色合いがほしかった。同じく舞踏会も、パンフほどきらびやかじゃなくて、ちょっとがっかり。

あと、結婚式で、コション始めとする、デブに扮したダンサーたち。バレエでデブ集団のおどりなんて、たとえ洒落であっても見たくない。

野獣が王子にもどってから、ベルの「あなただれ? 野獣はどこ?」ってのが長すぎる。変身の瞬間がわかるような演出は無理だったのだろうか? ベルが気づくまで時間がかかったほうがドラマチックだと思ったのかな? でも、変身の瞬間を見せてこそフェアリーテイルだと思うし、そうでなくても、「あんただれ?」のパ・ド・ドゥが長くて飽きた。それより、喜びのパ・ド・ドゥにしてほしかった。ついでに、デブ集団がおどる結婚式なんて入れずに、ベルと王子の結婚式で一幕作ってくれたほうが、よっぽどよかった。

佐久間さんは、わたし好みでないことが、今回はっきりした。前回スタダンで「コッペリア」を見たときは、自分の体調が思わしくなく、フランツ役の西島さんが絶不調だったので、楽しめなかったのだと思っていたけれど、そうじゃなかったみたい。テクニックはあるんだけれど、「かわいらしい」「軽やか」という、わたしがツボるキーワードが欠けている。なんというか、わたしの好きなバレリーナ基準「空気の精」ではなく、彼女は「地の精」タイプ、みたいな感じ?(そういや、同じく好みでない酒井はなさんも、「地の精」タイプかも。)「眠り」のオーロラがすごいとパンフに書いてあったけれど(たしかに、安定感ある)、この分じゃ、たぶん受けつけないだろうな。

マッケイは、重苦しい着ぐるみを着ていても、とってもダイナミックでよかった。フランツ楽しみ♪

ほかは、ワイルド・ガールのアンブラ・ヴァッロがよかった。軽やかで、色っぽい! この人、関西ではベル踊るんだから、東京でも代役にしてほしかったー!

というか、ウィリス、「美女」楽日と「コッペリア」は出演するんだろうか。ウィリスのベル見たかったなあ。コッペリアも、もし佐久間さんが代役になったら泣くよ。降板なら、せめてヴァッロか、ほかの人にして〜。

ついでに、ビントレーって、来シーズンの新国で新作「アラジン」を振り付けるんだけれど、この調子だと、楽しめるかちょっと心配かも。

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2008/01/01

2007バレエ ベスト5

1 グルジア国立バレエ「ドン・キホーテ」(アナニアシヴィリ/ウヴァーロフ)
お帰りニーナ&ウヴァーロフ! やっぱりニーナはすごい。ウヴァーロフもすっかり良くなってよかった。

2 Kバレエ「ドン・キホーテ」(吉田都/キャシディ)
熊川さんがケガしたせいで、思いがけなく見ることができたサプライズ。都さんかわいかったし、キャシディとのパートナーシップも良かった。

3 新国立劇場バレエ「コッペリア」(ラカッラ/ピエール)
おかげで、「コッペリア」が超お気に入りになった。すっごくおしゃれで楽しかった。

4 東京バレエ団「真夏の夜の夢」(コジョカル/マックレー)
映像では観たことあったけれど、やっぱり生のほうがずっとよかった。アシュトン好き好き好き。コジョカルもめちゃくちゃかわいかったし、代役マックレーもラインがきれいで品がよくて気に入った。ロイヤル来日では、コジョカルはもちろん、マックレー青い鳥も外せない!! あ、演目としても気に入ったから、ぜひ再演してね(できればコジョカルでー)。

5 東京バレエ団「白鳥の湖」(セミノオワ/フォーゲル)
ポリーナちゃん、かわいすぎる。今年は「ドン・キ」が観られるので楽しみ。

ダンサーとしては、わたしの二大ラブのニーナと都さんがやっぱり別格にすばらしかった。今年も、ふたりとも順調にいけば観られるはず。

ほかは、中村祥子さん、橋本直樹さん(早くケガが治りますように〜)、マチアス・エイマンが印象に残った。

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2007/12/31

モスクワ音楽劇場バレエ「白鳥の湖」

12月27日
オデット/オディール:タチヤーナ・チェルノブロフキナ、王子:ゲオルギー・スミレフスキ

評判の高いブルメイステル版を、これまた評判の高いチェルノブロフキナで見る。

一幕が、オーソドックスなヴァージョンとは大分変わっていて、おもしろいとは思うのだけれど、個人的には違和感があった。ちょっと無駄に長すぎかも。よくいえば、古き良き?ロシアの、優雅で余裕ある演出というか……。トロワがカトルだったりして、ごうかなんだろうけれど。通常3幕での「黒鳥のパ・ド・ドゥ」アダージオが1幕にきているのが、(個人的には)中だるみで飽きてしまったかも……。あと、休憩3回ってのも、疲れる! せめて、1幕と2幕はくっつけてほしい。

二幕は、いわゆる見慣れた白鳥の情景。やっぱりここは完成度が高すぎて、下手にいじれないのかなあ。コールドは多少ちがいはあっても、ぜんっぜん別ものみたいなのは、AMPくらいしか記憶にない。四羽の白鳥にいたっては、どれもまったく同じ?

チェルノブロフキナは、期待に違わず、美しい〜〜! どの部分も、どのラインも、なにをしてもしていなくても、白鳥のお姫さまそのもの。ただただうっとり見つめてしまった。

三幕は、一幕同様かなり変わっていたけれど、こっちはすごく楽しかった。ロットバルトと、手下の使い方が、計算しつくされていて、見ていてあきない。それに、みなさんとっても役者! チェルノブロフキナは、ザハロワとかポリーナちゃんとか、現代っ子バレリーナというより、ニーナに近い、古典的あるいは王道的なバレリーナ。でも、そこが個人的にはすごーくツボで、様式美をかんぺきに表現し、かつ圧倒的な美しさに酔いしれた。

レドフスカヤの白鳥も観たかったなあ。この版、長いのがネックだけれど、ダンサーもオケもすばらしかったので、ぜひまた近いうちに来てほしい〜。

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2007/12/26

新国立劇場バレエ「くるみ割り人形」

12月22日 

マーシャ:さいとう美帆、王子:マイレン・トレウバエフ

さいとうさん、かわいかったー! 最近は本島さんがキャスティングされる機会も多く(アメリカ公演の「ライモンダ」も本島さんだし)、今回の「くるみ」では後輩が2人主役デビューだし、危機感も少なからずあったのかも? でも、姫キャラとしてのやわらかさを保ちつつ、しっかりしてきたなーという印象を持った。ヴィシニョーワはもちろんすごかったけれど、さいとうさんのほうが、ひとつひとつの動作にマーシャとしての説得力はあったかもしれない。来シーズンはまた「シンデレラ」やるみたいなので、ぜひさいとうさんで観たい。

トレウバエフは、いつも脇キャラの濃い演技が楽しみなんだけれど、もともと踊りがきれいだから、王子さまとしてもすてきだった。会場も盛りあがっていた。

このヴァージョンのくるみは、やっぱり今回が最後みたい。見慣れていたし、きれいだから好きだったので、ちょっと残念。白鳥みたいに、よけいなものを入れてヘンにならないといいけれど(←あ、ルースカヤのこと。べつにプッシュするほどすてきな振り&キャスティングだと思わないので、べつにいらないと思う)。

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2007/12/22

新国立劇場バレエ「くるみ割り人形」

V6010678画像は、東京オペラシティのクリスマスツリー。発光ダイオードのおかげで、どこもイルミネーションが年々ごうかになる。

マーシャ:ディアナ・ヴィシニョーワ、王子:アンドリアン・ファジェーエフ

2年前と同じキャスト。今日のヴィシニョーワのほうが女の子っぽかった気がする。ふだんはあんなに色っぽいのに、さすが。3幕のグラン・パのときの、華やかなこと。やっぱり、このレベルの人だと、ひとつひとつの動作が、動いているときも止まっているときも、ほんとうに美しい。ヴィシニョーワでオーロラが観たいなあ。再来年のマリインスキー来日に、ひさびさに持ってきてくれないだろうか。

ファジェーエフも、脚長くて、ライン美しくて、マナーがよくて、「王子さまとはこうあるべき」の見本のようだった。わたしはこういう正統派が好き。

トロワに、期待の新人? 小野さんがいたようだけれど、個体認識ができなかった。最初にむかって右にいた、背が高いほうの子かな?? 八幡さんは、背が小さく頭大きくててむきむきなので(失礼!)、あのかつら似合わない〜。というか、日本人男子で、似合う人なんているんだろうか。元のをそのまま採用しないで、日本人向けにアレンジすればいいのに。

全体に、しあわせなくるみの世界、楽しかった。マリインスキーのこのヴァージョンは、次回はどうなるのだろう。

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2007/12/14

『ポピーの秘密の願い』第4回


「バレリーナ・ドリームズ」シリーズ
『ポピーの秘密の願い』(アン・ブライアント著、神戸万知訳、武蔵野ルネ絵、『Clara』、新書館、 2008年1月号)

ついに結果発表、ドキドキの回です。おかげさまで、ポピーは予想以上に幅広いかたに読んでいただいているようです。ちっちゃい子もわかりやすく&楽しんで読めるよう、わたしもがんばります〜。

そうそう、『クララ』といえば、創刊十周年。じつはわたし、創刊号を持っています。もちろん現役の子どもではなかったけれど、バレエを見始めてそれほどたっていないころだったから、情報がたっぷりでうれしかったです。創刊したばっかりだから、毎号のインタビューに登場するバレリーナがすっごく豪華で、それも楽しみでした。たしか、2号だかに、都さんが登場したんじゃなかったかな。

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2007/12/13

キエフ・バレエ「ライモンダ」

12/5

ライモンダ:田北志のぶ、ジャン・ド・ブリエンヌ:セルゲイ・シドルスキー、アブデラフマン:イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)、白の貴婦人:ユリヤ・トランダシル

キャスト表にあったフィリピエワは腰の不調で降板、急遽田北さんに変わった。べつにフィリピエワに思い入れはないけれど、今回の来日公演ではずいぶん評判がよいから、ひさびさに観たかった気もする。でも、田北さんもこれまで観るチャンスがなかったから、まあいいか。そもそも、キャストがどうのよりも、「ライモンダ」が観たかったので、とんでもない人じゃなければいいのだけれど。

で、その「ライモンダ」、どうにも新国版が刷りこまれすぎちゃっているせいか、期待以上(というか評判以上)には楽しめなかった。まあ、みなさんきれいだし、音楽は美しいし、ふつうによかったけれど。

田北さんは、手足長いのはいいけれど、ちょっとやせすぎで、ジュリエットのようなぺらぺら衣裳だと貧相に見えてしまった気がする。最初からクラシックチュチュでいいじゃないの〜。急な代役で緊張していたのか、ちょっと危なっかしいところもあったかも。でも、全体としては、たおやかで上品なお姫さまだった。

コルプは、ヒョウのようにしなやか〜。でも、こちらも衣裳ヘンで、脚がなんだか短く見えてしまうように思えた。踊りは、さすがにひとりだけレベルがちがい、際だっていた。あの妖しい色気に陥落する人がたくさんいるのはよくわかる。

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2007/12/12

吉田都さん、大英帝国勲章

吉田都さんが大英帝国勲章を授与されるそうです。読売新聞の記事はこちら。今年は授章づいている1年でしたね。都さんは、日本で紹介されるとき「英国ロイヤルバレエの至宝」とよく形容されていましたが、名実とおりになったというか。大大大ファンのわたしも、心からうれしいです。おめでとうございます。

都さんは、ほんとうに期待を裏切らないダンサーで、いつも、新しい感動を与えてくれます。もう何度、神が降臨してきたことか……。これからも、1回でも多く都さんの舞台が観られますように。

検索でこの記事に飛んでこられて、都さん未見のかたは、彼女が現役のうちになるべく早く観たほうがいいですよ〜。彼女と同時代に生きていられることに、わたしは感謝します。

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2007/11/22

Kバレエ「白鳥の湖」

11月15日 オーチャードホール
オデット/オディール:中村祥子、ジークフリート王子:宮尾俊太郎、ロットバルト:スチュアート・キャシディ

K初のオデット/オディールの一人二役ヴァージョン。中村さんが、抜群にきれいだった。長身なので、「軽やか」という表現はあまり当てはまらないけれど、優雅で貫禄があった。オデットのたおやかで、繊細なラインと、オディールの色っぽくて強気でシャープな動きが、どっちもはまっている。フェッテは、後半に連続でダブルを入れていて、すごい体力だ。

宮尾さんは、「カルメン」のホセよりもずっとよかった。なんたって「白鳥」の「王子」だし、こっちメインに鍛えられたのだろうか。長身だから、ジャンプもダイナミックで、のびやかで、初役としてはとってもがんばったと思う。この調子で成長すれば、東バの高岸さんくらいのレベルにはなれるんじゃないかな。Kで中村さんの相手役というと宮尾さんしかいないから、今後も精進してほしい。あと、宮尾さんはなにが得って、熊川さんとキャラがまるっきりかぶらないことだと思う。清水さんにしても橋本さんにしても、どうしても熊川さんと比べられてしまうけれど、宮尾さんはぜんっぜんタイプがちがうので(あえて比べるとしたら、外国人の長身ダンサーとかになる?)、うまく棲み分けできるのでは。

Kの「白鳥」はもう何度も観ているんだけれど、第3幕でオディールが登場したとき、ロットバルトがオディールのチュチュから白い羽根を一本ひきぬき、「ほら、同じだろ」とやっていたことにはじめて気づいた。だから王子がオデットと思いこんだのだとよくわかって、さりげない演出だけれど感心した。

ほかは、ナポリのブーベルが、やっぱりラインがきれいでよかった。かれ小柄だけれど、小柄ダンサーと組ませて、もっと観たい。ベンノは前回の橋本さんの残像が残ってしまった。橋本さんも早く回復&復帰できますように。

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2007/11/17

『ポピーの秘密の願い』第3回


「バレリーナ・ドリームズ」シリーズ
『ポピーの秘密の願い』(アン・ブライアント著、神戸万知訳、武蔵野ルネ絵、『Clara』、新書館、 2007年12月号)

おかげさまで大好評のようです。読者カードのよかった記事のいちばん目に書いてくれる子が多いとか! これからの展開もどうぞ楽しみにしていてください。

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2007/11/02

吉田都さん 紫綬褒章を受賞

毎日新聞の受賞の喜びの声はこちら

心からおめでとうございます。これからも、一回でも多く、都さんのすばらしい舞台を観ることができますように。

最近メディアへの露出が増え、一般の知名度がぐっとあがった都さん。これでますます評価が高まりそう。興味を持ち検索などでここへ飛んでいらしたかたは、今のうちに都さんの至芸を観ていおいたほうがいいですよー。あと何年踊ってくれるか、ほんとわかんないですから(でも、これ以上チケット争奪戦になるのも困るけれど)。

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2007/10/27

東京バレエ団「真夏の夜の夢」「バレエ・インペリアル」

10月26日

「バレエ・インペリアル」上野水香・高岸直樹

途中から寝てしまった。チャイコフスキーの美しい音楽をぜんぜん体現していなくって、発表会??? と思ってしまうほど。

「真夏の夜の夢」
タイターニア:アリーナ・コジョカル、オベロン:スティーヴン・マックレー、パック:大嶋正樹、ボトム:平野玲、ハーミア:小出領子、ライサンダー:後藤晴雄、ヘレナ:井脇幸江、デミトリアス:木村和夫

楽しかった!! ひどかった「バレエ・インペリアル」を差し引いても、おつりがくるくらい。

コジョカルかわいいし、急遽コボーの代役になったマックレーもとってもよかった。コジョカル、小柄なんだけれど、ものすごいオーラと貫禄で、でもとっても愛らしい。マックレーはラインもきれいだし、妖精王らしい気品もあり、踊りも安定感あって、すべて○。ダウエルが目をかけているのがよくわかる。ダウエル、サンソムの流れをつぐ、ロイヤルのダンスール・ノーブルになりそう。来年のロイヤル来日公演でも眠りの王子おどらないかな。ほかのキャストも、東バのプリンシパルぞろいで、踊りも演技も安心して観ていられた。

やっぱりアシュトンの振り付けは好き。あそこもここもツボだらけ。この「夢」はフェリ&スティーフィルのDVDを見たけれど、生の舞台を観て、しみじみ良さがわかった。楽日じゃなかったら、当日券で通ってしまうところだった。ぜひまた再演してほしい。ロイヤルの「シルヴィア」も楽しみだー。

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2007/09/09

ぽかーんとバーミンガム・ロイヤル・バレエ団

Img_8292小春は気持ちいいときとかに、よく口をぽかーんと開ける。

バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の「コッペリア」「美女と野獣」のチケットが発売になった。今回は都さんが「コッペリア」にゲスト出演するというので、争奪戦がかつてなくすごかった。当初の発表では1日だけだったのが2日に増えたのだけれど、なんだか焼け石に水ってくらい、ほんとすごい人気。わたしも今だかつてなく気合いをいれて、ルグリ公演で先行申込みをしたほか、友人数名に声をかけてぴあとe+のプレを申しこんだけれど、ほとんど外れた! それでも、自分と声をかけた友人の分をなんとか確保できてほっとした。

ちなみに、一般発売前に必要枚数は確保できたのだけれど、ほかの日も取るつもりで電話をかけたら、けっこうあっさり繋がってびっくり。その時点では都さん日も残っていた(よほど取ろうかと思ってしまった)。なお、都さん日は、ぴあとe+は開始数分、NBSは2、30分くらいで完売だとか。両演目ともとっても楽しみで、全キャスト制覇予定〜♪ 「美女と野獣」は、公演会場でビデオ見たらすごく豪華で素敵そうだった。

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2007/09/03

ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ ロシア・バレエのスターたち

9/2

≪アルレキナーダ≫
<プティパ振付/ドリゴ音楽>
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ&アントン・コールサコフ

楽日ともなると、トップバッターからのっていた。オブラスツォーワ、よかった。

≪病める薔薇≫
<ローラン・プティ振付/グスタフ・マーラー音楽>
ウリヤーナ・ロパートキナ&イワン・コズロフ

きれいだった。あらゆる仕草が美しい。

≪眠れる森の美女≫
<プティパ振付/チャイコフスキー音楽>
アリーナ・ソーモワ&アンドリアン・ファジェーエフ

ソーモアは、お姫さまにはちがいないんだけれど、フェアリーテイルの姫君じゃなくて、ビバヒル系のセレブなお姫さま。奥ゆかしさとか、慎ましさとか、清純さとかは感じられない。押しが強くて好きな人は好きなんだろうけれど、わたしの好みではないかなー。ファジェーエフは、すがすがしく高度なテクを披露してくれて、絵に書いたような気品あふれる王子で、すてきだった。というわけで、カップルの雰囲気はイマイチかも。

≪ジゼル≫
<コラーリ振付/アダン音楽>
オレシア・ノーヴィコワ&ウラジーミル・シクリャローフ

丁寧なジゼルだった。シクリャローフはソロでよろけたけれど、無理矢理おどらされて死にそうなんだからオッケーか? 正直、かわいいから許してしまいたくなる。

≪イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド≫
<フォーサイス振付/ウィレムス音楽>
イリーナ・ゴールプ&イーゴリ・コールプ

かっこよかったけれど、ちょっと短すぎで、魅了するまでにはいたらなかった?

≪タリスマン≫
<プティパ振付/ドリゴ音楽>
エカテリーナ・オスモールキナ&ミハイル・ロブーヒン

オスモールキナ、細くて長くて、きれいな脚。

≪瀕死の白鳥≫
<フォーキン振付/サン=サーンス音楽>
ウリヤーナ・ロパートキナ

ぼーっと見とれているうちに終わってしまった。

≪海賊≫
<プティパ振付/ドリゴ音楽>
ヴィクトリア・テリョーシキナ&レオニード・サラファーノフ

テリョーシキナ、まだプリンシパルじゃないのに、ほかの若手と格がちがう。明確でクリアな踊りがすごくきれいだった。やっぱり好きだ。サラファーノフも、アリのほうがよかった。

≪ばらの精≫
<フォーキン振付/ウェーバー音楽>
ニーナ・カプツォーワ&イワン・ワシーリエフ

カプツォーワ、かわいい〜。ほんと少女ってかんじ。妖魔のようなコールプとちがい、ワシーリエフは少年っぽくて、妖精だった。わたしは気に入った。

≪白鳥の湖 「黒鳥のパ・ド・ドゥ」≫
<グリゴローヴィチ振付/チャイコフスキー音楽>
エカテリーナ・クリサノワ&ドミートリー・グダーノフ

ボリショイ版のヴァリエーション、オディールも王子も好き。

≪スパルタクス≫
<グリゴローヴィチ振付/ハチャトリアン音楽>
スヴェトラーナ・ルンキナ&ルスラン・スクヴォルツォフ

ボリショイならではの演目で、たっぷり見せてくれた。超絶リフト、いつ見てもすごい。

≪ライモンダ≫アダージョ
<プティパ振付/グラズノフ音楽>
ネッリ・コバヒーゼ&アルテム・シュピレフスキー

ライモンダ好きなので、堪能した。短すぎる。来日演目に持ってきてー!

≪ミドル・デュエット≫
<ラトマンスキー振付/ハーノン音楽>
ナターリヤ・オシポワ&アンドレイ・メルクーリエフ

ダンサーはすばらしいんだろうけれど、個人的にこういう振り付けは好きじゃない。というか、ラトマンスキーの振り付けって、好みじゃないのかも。「明るい小川」だいじょうぶだろうか。

≪ドン・キホーテ≫
<ゴールスキー振付/ミンクス音楽>
マリーヤ・アレクサンドロワ&セルゲイ・フィーリン

さすが貫禄のふたり。アレクサンドロワかっこいいー! フィーリンもすてき! 来年の公演でも、このペアで「ドン・キ」おどってほしい!

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2007/08/31

ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ ロシア・バレエのスターたち

8/30 Aプロ

≪エスメラルダ≫
<プティパ振付/ドリゴ音楽>
エカテリーナ・クリサノワ&ドミートリー・グダーノフ

初日のトップバッターで緊張していたみたい。でも、やはりレベル高いし、ラインもポジションもきれい(このあいだのゴールデン・ガラの後遺症)。

≪マグリットマニア≫
<ポーソホフ振付/ベートーヴェン音楽>
ネッリ・コバヒーゼ&アルテム・シュピレフスキー

きれいだった。あんまり興味のないタイプの演目だけれど、ダンサーの力だけでうっとりさせてくれた。

≪海賊≫
<プティパ振付/ドリゴ音楽>
ニーナ・カプツォーワ&アンドレイ・メルクーリエフ

カプツォーワかわいいー! ボリショイ公演で来日しないこともあったから、ひさびさに観たけれど、かわいらしくて好みだ。足音がほとんどしなかった。

≪ジゼル≫
<コラーリ振付/アダン音楽>
スヴェトラーナ・ルンキナ&ルスラン・スクヴォルツォフ

ルンキナ、ちゃんと成長しているようでよかった。

≪ファラオの娘≫
<プティパ,ラコット振付/プーニ音楽>
マリーヤ・アレクサンドロワ&セルゲイ・フィーリン

貫禄のふたり。フィーリンのキレはいつ観てもすばらしい。アレクサンドロワ、いつ観ても男前でかっこいいし、すばらしい安定感。

≪パリの炎≫
<ワイノーネン振付/アサフィエフ音楽>
ナターリヤ・オシポワ&イワン・ワシーリエフ

オシポワ、すごいテクニシャン。ちょっとタマラ・ロホ系? ワシーリエフもテクがすごい。来年のボリショイ「ドンキ」はこのふたりの日がありそうな気がする。

≪ばらの精≫
<フォーキン振付/ウェーバー音楽>
イリーナ・ゴールプ&イーゴリ・コールプ

コールプ、あやしいしなやかさで、妖怪系の雰囲気たっぷり。ゴールプは、まっ青なアイシャドウが少女っぽくなかったような。

≪ヴェニスの謝肉祭≫
<プティパ振付/プーニ音楽>
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ&ウラジーミル・シクリャローフ

オブラスツォーワ、フェッテの失敗は残念だったけれど、ラインきれいでかわいかった。シクリャローフは、ソロはのびやかでいいんだけれど、サポートはがんばって修業してほしい。

≪3つのグノシエンヌ≫
<マネン振付/サティ音楽>
ウリヤーナ・ロパートキナ&イワン・コズロフ

あらゆるラインが美しい。見とれているうちに終わってしまった。

≪ディアナとアクテオン≫
<ワガーノワ振付/ドリゴ音楽>
エカテリーナ・オスモールキナ&ミハイル・ロブーヒン

前後の記憶が強すぎて、ちょっと覚えていない……。

≪グラン・パ・クラシック≫
<グゾフスキー振付/オーベール音楽>
ヴィクトリア・テリョーシキナ&アントン・コールサコフ

テリョーシキナ最高! やっぱり、この人の踊りは好きだ。クラシック・バレエの伝統というか、ほんとうはテクも柔軟性もあるのに、美しく見えるラインをきっちり心得ている。まだ若いのに、大ベテランのような風格。勢いでおどる(で、多少雑になる)ということがまったくない。それに、音楽性がすごく豊か。

≪チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ≫
<バランシン振付/チャイコフスキー音楽>
アリーナ・ソーモワ&アンドリアン・ファジェーエフ

ゴールデン・ガラのときはすばらくし見えたソーモアだけれど、テリョーシキナを観たあとだと、下品&乱暴に見えてしまう。テクも柔軟性もあるのはわかるんだけれど、どうよ、どうよ! と誇示しているみたいなのがいけないのか。ついでに、日焼けした肌、ブロンド&濃い眉&赤い口紅が、どうもビバリーヒルズとかのセレブを連想させるような……。自分をいちばん美しく見えるラインや高さを研究してほしい。

≪瀕死の白鳥≫
<フォーキン振付/サン=サーンス音楽>
ウリヤーナ・ロパートキナ

とても静かで優雅な白鳥だった。さすが、どのラインも計算しつくされていて美しい。

≪ドン・キホーテ≫
<ゴールスキー振付/ミンクス音楽>
オレシア・ノーヴィコワ&レオニード・サラファーノフ

サラファーノフよかった! ほかのダンサーも超絶テクを見せてくれるんだけれど、サラファーノフとは軽やかさがちがう。

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2007/08/20

ルグリと輝ける仲間たち 全幕特別プロ「白鳥の湖」

18日
オデット/オディール:ドロテ・ジルベール、ジークフリート:マニュエル・ルグリ

ルグリがとにかくエレガント。精密な踊りというのは、こういうことなのかと、しみじみ確認する。ひとつひとつの動作が美しく、つなぎも無駄一つなくなめらかで、ポジションも常に正確。3幕では、なんだか若々しくて弾けていて、もうあまり王子をおどらなくなるなんてもったいない(←あ、宣言というのではなく、これまでのインタビューのニュアンスで)。

ジルベールは、16日のフェッテ失敗のリベンジでがんばっていた。オデットの2幕は、緊張しているのがひしひしと伝わってくる。上半身、とくに腕の動きがかたい。腕をばたつかせる? ときは、あまりに乱暴でハンマー投げかと思ってしまうほど。3幕はキビキビしていてよかった。いや、やっぱりオデットって難しいのね。ジルベールも基本的には上手いし華もあると思うのだけれど、オペラ座イチオシの若手でこれ?? というのも正直な感想かも(ポリーナちゃんくらいの圧倒的なすごさがほしいと思うのはぜいたく?)。わたしは個人的に、クラシックバレエはゆるぎない様式美(技術)あってこその表現だと思うので、その意味ではちょっと残念だった。これをバネにもっと上を目指してね〜。

東バの「白鳥」は今年に入って4回目のこともあって、なんだか目もなれてきた。

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2007/08/17

ルグリと輝ける仲間たち 全幕特別プロ「白鳥の湖」

第1幕 
王子:オドリック・ベザール、道化:マチアス・エイマン、パ・ド・トロワ:マチルド・フルステー、シャルリーヌ・ジザンダネ、アクセル・イボー

第2幕/第4幕
オデット:ミリアム・ウルド=ブラーム、王子:マニュエル・ルグリ、ロットバルト:ステファン・ビュヨン

第3幕
オディール:ドロテ・ジルベール、王子:マチュー・ガニオ

お祭りみたいで楽しい公演だった! 
ふつーのガラだとつまんないことも多いので、こういうのをちょくちょくやってもらえないだろうか。

道化のエイマンがすごい! ゴム人間のような弾力性で、ほわんほわん跳んでいた。ちょっとカマキャラ入った演技も、細かくてかわいかった。

パ・ド・トロワも、さすがパリオペというか、日本のバレエ団に入るととびぬけてうまく見える。王子のベザールは、なんだかもっさりしていて、姿勢が悪いのが気になった。

2幕でルグリが登場して、スキのない美しさとたたずまいに圧倒される。ウルド=ブラームは、まだ細かいところは気になるけれど、やわらかくて綺麗な、パリオペらしい洗練されたオデットだった。やっぱりこの人は姫キャラ。

3幕のマチュー・ガニオ、立っているだけで絵になる。踊りは前よりも上手になっていたけれど、やっぱり今ひとつ雑のような気がする。そう思うと、ルグリやマラーホフやウヴァーロフレベルって、ほんとうにすごいのね。ジルベールは、オディールが似合う。最初は元気だったけれど、だんだんスタミナ不足か、フェッテも尻切れトンボで残念。若いんだし、オディールなんだからもうすこし勢いがあってもいいと思うのだけれど。18日は挽回してくれることを願う。

今回は、パリオペ版のロットバルトがたくさんからんでくるヴァージョンでおもしろかった。衣裳も、パリオペ仕様で豪華だった。

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2007/08/07

NBA ゴールデン・バレエ・コー・スター

8月4日(土)

時の踊り       峰岸千晶 ヤロスラフ・サレンコ 他NBAバレエ団員
スプレンディドアイソレーションⅢ     マリア・リチェット 久保紘一
パリの炎                    フ・シュ ブルックリン・マック
ジゼル        ヤンヤン・タン セルゲイ・サボチェン(コ が抜けてるw)
アダージェット            デルフィーヌ・ムッサン  カール・パケット
ドン・キホーテ            ユン・ヘーチン リ・ウォン・クック
バラの精                  猪俣陽子 ヤロスラフ・サレンコ 
カジミール       エレーナ・テンチコワ フィリップ・バランチヴィッチ  
眠れる森の美女      アリーナ・ソーモア レオニード・サラファーノフ
シンデレラ          デルフィーヌ・ムッサン  カール・パケット
フィナーレ            全員       

最初の「時の踊り」があまりにひどくて、すっかりテンションが落ちてしまった。こういうガラ公演に発表会演目を混ぜないでほしい。24人のコールドそろってアラベスクとか、きれいに決められないなら振りに入れないほうがいい。

「パリの炎」のブルックリン・マック、さすがにバネはすごいけれど、すごく雑なおどり。ぐるぐる回っていても、ひざの角度がへんだし。カルロス・アコスタはやっぱりすごい。

「スプレンディドアイソレーションⅢ」
長いスカートを使ったのはアイディアだと思うけれど、スカートめくりあげて走るのはちょっとびっくり。

「アダージェット」「カジミール」
さすがにレベルの高いかたたちの踊りだから、美しかったけれど、なにせこういうのは好みではなかった。

「ドン・キホーテ」
なんか雑。ザハロワ、都さん、中村祥子さん、ニーナと続いていたので、ちょっと許容できなかった。

「バラの精」
まあ、きれいだった。猪俣さん、かわいい。でも、サレンコはもう少し妖しさがほしいかも。

「ジゼル」
ヤンヤン・タンきれいだった。でも、全幕で見たので、ちょっと物足りない。

「眠れる森の美女」
やっと観たいものが観れた! そうよそうよ、バレエはこうでなくっちゃ!
とにかく指先、足先まで美しいふたり。ソーモアは今どきの手足長くて体がやわらかいバレリーナ。個人的な好みはともかく、こう踊ってくれないと、

サラファーノフ、ますますサル頭になっていた。コルプといい、マリインスキーのダンサーの流行? でも、踊りはきれい。力みなく、いつも先端までのびていて、着地までかんぺき。デジレでは折り目正しく踊っていたけれど、フィナーレで大技も見せてくれた。

「シンデレラ」
とっても美しかった。アシュトンのが好きでたまらないので、あまり期待していなかったのだけれど(スミマセン)、大人でしっとりしたパ・ド・ドゥだった。

というわけで、終わりよしだけれど、前半がちょっと……。つぎは好きなダンサーが出ても、ちょっと考えよう。

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2007/07/28

ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ「ドン・キホーテ」

Img_839527日 東京文化会館

キトリ:ニーナ・アナニアシヴィリ、バジル:アンドレイ・ウヴァーロフ

すーっごく楽しい舞台だった! やっぱりニーナのキトリは最高。まさに大輪のバラで、しかもとてもあたたかい。ニーナを見ているだけで、ほんとうに楽しく幸せな気分になれる。あと、わたしのキトリのデフォルトは、やっぱりニーナなんだと実感した。1幕のヴァリエーションで片足を後ろにけりあげてジャンプしながらのけぞるポーズは、ラインが満足できるのは現時点でニーナと都さんだけ。ほかにも、あらゆるポーズがツボだった。

ウヴァーロフも、弾けまくっていて、心から嬉しそうに踊っている。リフトでは、ニーナ放り投げたり、1幕の片手リフトでは長いバランスした上に、舞台中央から前方まで10歩くらい歩いているし、カーテンコールでもニーナをリフトしながら登場するし、サービス精神たっぷり。ソロでも、すごく調子がよさそうで、ラインはキレイだし、ジャンプはダイナミックだし、いうことなし。彼のバジルのなかで、最高の出来だった。

Img_8399ほかのダンサーも、まあ細かい雑さはあるけれど、いい舞台を見せようという気迫が伝わってきた。背中がすごーくやわらかないメルセデスも、マッチョでダイナミックなエスパーダも、よかった。ドン・キホーテは、マッチ棒みたいに細くて、なんだか演技ものっぺらぼうで、もうちょっとアクセントがほしかった。

カーテンコールは、白鳥の時以上にもりあがり、いつまでたっても観客が帰ろうとしない。さいごには、ニーナがお嬢さんのエレーナちゃんを連れてきてくれて、さらに大盛りあがり。チュチュつけていてかわいかった。ニーナはあいかわらず、オケにもダンサーにもやさしくて、ほほえましかった。

グルジアは、経済的に大変なのだろうけれど、節約しながらもショボい舞台にならない工夫が随所にほどこされていた。冒頭の影絵は、なかなかのアイディア。あの場面、だらだらとやられると退屈なので(例えば、ミラノスカラ座とか)、ああいうほうが個人的には好み。

カンデラキのキトリもすごくよかったそうなので、できれば観たいのだけれど、残念ながら無理。というわけで、わたしにしてはめずらしくグッズを買ってお布施してきた。それが画像のバッグとTシャツ。バレエファンなら、あのシルエットを見てすぐにニーナとわかるはず。あ、ほんの気持ちだけれど、ニーナ募金も。このバレエ団には今後もがんばってもらいたい。ぜひまた来てね〜。

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2007/07/23

ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ「白鳥の湖」

22日 東京文化会館

オデット/オディール: ニーナ・アナニアシヴィリ、ジークフリート:アンドレイ・ウヴァーロフ

ニーナ&ウヴァーロフ、ブラポー!
先週のよこすかよりも、ずっとよくなっていた。やはり、到着直後でみなさんまだ調子が出ていなかったのね。とくに1幕の白鳥のアダージオは鳥肌が立ちっぱなしだった。3幕のヴァリエーションもコーダも、ニーナならではの躍動感があった。フェッテも調子よくなって、3回に1回片手をあげるヴァージョンだった。たしかに前よりも勢いはないかもしれないけれど、ニーナらしさはじゅぶんにでていた。

ウヴァーロフもさらに調子をあげて、美しかった。コールドもソリストも、大健闘。よこすかでもおもったけれど、トロワの男性と3羽の真ん中のダンサーがよかった。3羽の真ん中の人は、長身でひときわ目立っていた。

これなら、ドンキもかなり期待できそう。

カーテンコールはニーナの人柄がとてもよくあらわれていた。花束から花を抜いてオーケストラピットに投げ入れたり、何度もうしろをふりかえりダンサーたちに前に出るようにいったり、舞台のはしからはしまで何度も行き来してまんべんなく観客にレヴェランスしたり、ほんとうにニーナって温かい人。で、観客はもちろん、ダンサーもオーケストラもそんなニーナが大好きなのがよくわかる。

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2007/07/22

Kバレエ「ドン・キホーテ」中村・宮尾

21日 新国立劇場オペラ劇場

キトリ:中村祥子、バジル:宮尾俊太郎、メルセデス:樋口ゆり、エスパーダ:ニコライ・ヴィユウジャーニン 

中村さん、かっこいいキトリだった。色っぽいメルセデスとちがって、ちゃんと娘っぽくなっていた。バランスとかタメとか、ひとつひとつが洗練されている。ちょっとしたステップでさりげなくむずかしい技を入れていたり、3幕のバランスで、余裕たっぷりにニッコリわらったりして、圧倒的な存在感だった。フェッテは最初2回転したあとにちょっとバランスをくずしてしまったが、持ちなおしてずっと最後まで2回転ずつまわりきったのはびっくり。根性も技術もはんぱじゃない。

宮尾さんは、健闘していたけれど、やはりリフトでヒヤヒヤするときがあった。でもサーカスじゃないんだから、手に汗握って観たくないので、やっぱり中村さんにはサポートが安定している人と踊ってほしい)というのは正直な感想)。パートナーシップで安心して踊れないと、ほかの部分にも影響出てしまうし。あ、でも、ソロは予想よりもよかった。長身だし、ラインもきれいだし、とても貴重な人材だとおもうので、今後もおおいに期待するけれど、はやく上手になって昇級してくださいー。

キューピッドは、神戸さん、副さん、今日の白石さんで観たけれど、神戸さんがいちばんよかった。

今日のエスパーダのヴィユウジャーニンは、勢いがあってよかった。

脇役のおじさまがたは、今日もすばらしかった。毎日こまかい遊びをしてくれるので、ほんと飽きない。

全体としては、楽日の前日で、しかもダブルヘッダーだからか、みなさんお疲れ気味? 1幕では、手拍子フライングする人もいた。

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2007/07/21

Kバレエ「ドン・キホーテ」吉田・キャシディ

20日 新国立劇場オペラ劇場

キトリ:吉田都、バジル:スチュワート・キャシディ、メルセデス:浅川紫織、エスパーダ:ビャンバ・バットボルト

都さん、すーてーきー! 軽さといい、リズム感といい、体のコントロールといい、ほんとうに洗練されていて、うっとりしてしまう。1幕キトリのヴァリエーションでののけ反りジャンプも、ぜんぜん力みがなくって、美しいライン。コミカルな演技も、仰々しくなく、でもきっちり笑いをとっていた。緩急のつけかた、バランスのとりかた、どれをとっても、名人芸。むりして見て良かった〜。

キャシディも音のとりかた、見せかたがうまいし、役のつくりかたも見事で、全幕とおしてすてきなバジルだった。キャシディと踊ると、とっても安心して観られるから、これからもずっと組んでほしい。ドン・キホーテ、サンチョ・パンサ、ガマーシュはあいかわらずすばらしくて、いうことなし。都さんが出ていないときは、かなりガマーシュの演技を見てしまった。

浅川さんは、メルセデスよりも森の女王のほうがやわらかくてよかった気がする。

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2007/07/20

Kバレエ「ドン・キホーテ」康村・清水

19日 新国立劇場オペラ劇場

キトリ:康村和恵、バジル:清水健太、メルセデス:中村祥子
ほかは17日とほぼ同じ。

橋本直樹さん降板ショックで、どうなることかとおもったけれど、康村さんも清水さんも見事なパフォーマンスを魅せてくれた。康村さんは、勝ち気でかわいらしいキトリ。スタイルいいし、体もやわらかいし、キビキビと踊るのだけれど、上半身はやわらかくてよかった。前回観てあまり好きでないと感じた部分は、今回はまったく気にならず、すてきだった。ほんとうだったら、もっといろいろな演目が観たいのだけれど(新国だったら、ぜったいに観るとおもう)、なにせ熊川さんと組むことが多く、しかもKのチケット代はバカ高だからどうしても優先順位が下がってしまう。今回観られてよかった。でも、いつかドレスデンでも当たり役だったジゼルも観てみたい。

今期で休団とのことだけれど、部外者の勝手な意見としてはもったいない。お子さんがほしいという個人の幸せや事情はとってもよくわかる。でも、プリマになることが許される人はほんの一握りだし、しかもフルで踊れる期間も限られている。きっとご本人にとってもたいへんな決断だったのだろう。ご希望通り、はやく子宝に恵まれて、はやく戻ってきてねー。

清水さんは、とても余裕たっぷりのいい踊り&演技だった。やっぱり全幕で観てみないとダンサーはわからない。さすが、海外のバレエ団で経験を積んでいるだけある。康村さんとのパートナーシップもとても息が合っていた。わたしのお気に入りタイプではないけれど、都さんと組んでも安心できそうだから今後も期待しよう。

で、いちばんの目的は中村祥子さん! 圧倒的な存在感! 色っぽい!! 熊川版は、3幕もメルセデスがたくさん登場するし、森の女王とのひとり二役なので(だよね? 17日もそうだったから)、ふつうのメルセデスとは違ってたくさん観られてよかった。キトリも楽しみ〜。クールビューティな中村さんは、どんなふうにコミカルな演技をするのだろう。

ちょっとだけ心配なのは、宮尾さんとのパートナーシップ。長身の宮尾さん相手でも、中村さんは大きい。片手リフトちゃんとできるのだろうか。宮尾さん、がんばれー。

今日もガマーシュ、ドン・キホーテ、サンチョ・パンサはすてきだった。ガマーシュが食べている姿をけっこう観察していたのだけれど、演技こまかいし、エレガントでかわいい。やっぱりダウエル、すごすぎる。

そうそう、カーテンコールでおなじみ熊川さん登場。今日は白いシャツにジーンズ。なんだか普通に歩いていたけれど、そんなもの? ひょっとして、熊川さんは回復も超人並? 熊川さんからひとりで挨拶するようにいわれた康村さん、さすがに感極まって泣き顔だった。

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2007/07/19

美人さん、都さん、橋本さん

V6010913とっても美人さんにとれたとうちで絶賛されている小町の画像。わたしは、目がくるくるのときのほうが好きかな〜。

まだ都さんのキトリを思いだしてうっとりしているのだが、1幕のキトリのヴァリエーションで、片足を後ろに蹴りあげながらのけぞりジャンプするライン、都さんはすてきだった。さいきん、どのダンサーを見ても気に入らなかったけれど、ようやくあのラインが見られてうれしかった。

同じくKの橋本直樹さん、「左膝前十字靱帯を損傷」して欠場とのこと。Kのアナウンスはこちら。左右の違いはあるけれど、熊川さんと同じ場所。怪我の程度があまりひどくないといいんだけれど。楽しみにしていたので残念だけれど、早く回復しますように。

代役の清水健太さんは、9月からKに入団が内定していたそうな。どこかで見たはずだけれど、さっぱり印象に残っていない。じぶんのブログを遡ってみたら、中村祥子さんに惚れた2004年「ローザンヌ・ガラ」だった。あのときはそれほど好印象を持てなかったけれど、明日はすばらしい舞台を魅せてくれることを期待しよう。