2004年7月18日 モナコ公国モンテカルロ・バレエ「ロミオとジュリエット」@オーチャード
コンテンポラリー系はあまり好きではないけれど、得チケが出たので、行ってみることにした。ちなみに、「ラ・ベル」もいく。こちらは、「眠れる森の美女」が大好きなので、最初から普通にチケットをとった。
で、結果は……やはりダメだった。
現代的で斬新な解釈もいいのだけれど、でも、もともとはシェイクスピアの戯曲なのだから、原典のキャラと重ならない(ように見える)キャラはあまり好きではない。ここの振付家のマイヨーは、スキンヘッド好きなんだろうか(自分もスキンヘッドだし)。マキューシオもロレンス神父もスキンヘッド。しかも、K−1のベルナルドみたいなごっつい系。とくにロレンス神父は、この版独自の役割を与えているのだけれど、わたしには、邪魔だった。あの黒い衣装からして、死に神を意識しているのだろうか? あと、お供のふたりはなに? なぜ、最後の死ぬシーンで、ジュリエットと踊るのか(ストーカーみたいに、神出鬼没)、とか、個人的にはストーリーの牽引役とも、厚みを与えているとも思えたなかったのがつらい。
あと、死の決闘まで、ベンボーリオのほうをマキューシオだと勘違いしていたのだ。ビジュアル的には、あっちのほうがマキューシオに近いんだもん。それに、マキューシオとベンボーリオが、キャラがかぶっていてあまり差別化されていない気がする(ルックスはぜんぜん違うけれど)。でも、それ以前に、スキンヘッドのごっついマキューシオなんて、いやだ。
ロミオは、まあまあ。ただ、この版では、群舞のときに、なぜかロミオやジュリエットがいなくて、最初のうちは、ロミオなんて存在感がかなり薄かった。というか、ロミオやジュリエットが踊るべき場面で、別のキャラが踊りすぎ。でも、ロミオらしいロミオではあった。問題はジュリエット。出てきたしゅんかん、ローティーンの初々しい少女というよりは、20代半ばくらいのじゃじゃうま娘という感じがして、あの可憐なジュリエットには見えなかった。あと、キャピュレット夫人(ジュリエットのママ)、色っぽすぎ。パリスなんか、キャピュレット夫人のつばめに見えた。
個人的に好きだったのは、ベンボーリオとティボルト。ここの男性ダンサーは、ごつい系が多いなかで、ティボルトはすらっとしていて、かっこよかった。
いちばん良かったのは、やはりバルコニーのシーン。ここが、いちばんクラシックに近かったこともあるが、ロミオとジュリエットの交流がいちばんうまく出ていた。
ぎゃくに、これはないでしょうと思ったのが、ロミオがティボルトを殺すときと、ジュリエットが自殺するとき、首を絞めること。とくに、ロミオはかなり長々とティボルトの首を絞めている確信犯的で、いっときの激情にかられて、というようには見えない。ジュリエットも、自殺で首締めって、かなりえぐい。
舞台装置はシンプルでおしゃれだった。スロープをバルコニーに見立てるセンスはすてき。
マイヨーの振り付けは、全体にカクカクした感じで、あまり好みではないかも(というより、やっぱりクラシックが好きだと再認識した)。最初の舞踏会の群舞は、もうちょっと音楽をきちんと使った振り付けにしてほしかった。
ちょっと、「ラ・ベル」を見るのがイヤになってきたかも。
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