11月19日
アラジン:芳賀望、プリンセス:湯川麻美子、ランプの精ジーン:吉本泰久、魔術師マグリブ人:マイレン・トレウバエフ
まずは、とっても楽しかった! 予想以上に踊り満載だったし、おとぎ話的な要素をいかしつつ、エンタテインメントとして徹底している。これなら、バレエって敷居が高い〜と敬遠するような人も、楽しめるんじゃないかな。ディズニーのアラジンになじみがある人も、素直に受けいれられそう。男の子とかでもオッケーだと思う。(やっぱり、そうなるとジーンがいちばん人気かな。)
1幕の宝石たちが、手を変え品を変え的に工夫してあり、それぞれの長さもほどよいし、振り付けもおもしろくて楽しめた。それに対して、2幕、3幕はもうちょっと豪華でもいいかも。たとえ宝石がざっくざくであろうと、洞窟よりサルタンの宮殿のほうが控えめなのはさびしい気がする。たしかに、洞窟がいちばん摩訶不思議なところではあるのだけれど。
ジーンの登場のしかたは、煙とかシルエットとかをうまく使っていた。吉本さん、すごいはまり役。踊りもこの上なく精霊っぽく軽やかで妖しくて見事だった。
アラジンの芳賀さん、ジャンプ高いし、のびやかでよかった。踊りじゃない部分では、ははーって身を伏せるポーズが大げさで、なんかかわいい。湯川さんは、じつは主役で観るのは初めてなんだけれど、たおやかなお姫さまですてきだった。もっとおとなな雰囲気なのかなあと思ったけれど、とっても可憐な感じ。さすが、演技に定評があるかただ。
ジーンやじゅうたんが飛ぶシーンは、苦労と工夫はすっごくわかるが、個人的にはそれほど感激はしなかった。すてきだとは思ったけれど。席が前のほうで装置が見えちゃったからかなあ。でも、見え見えでも、たとえばディズニー・シーの「ミスティック・リズム」で、空中ブランコみたいなのや、長いカーテンみたいなのでぐるぐる空中をまわっているほうが躍動感はあって、こっちも興奮する。だから、装置にたよらずに、バレエ・ダンサーならではのテクニックで表現したほうがよかったのかも〜と少し思った。そういう意味では、獅子舞が、バレエ・ダンサーだからこそできる技を駆使して、ふつうの獅子舞と差別化をはかっていて、おもしろかった。
あと、やっぱりビントレーは舞台転換がうまい。あれよあれよと変わっていて、忍者? 黒子? みたいなのも、この作品の世界観に妙にマッチしていた。アラジンがお金持ちの姿に変わるのも、さりげないんだけれど、すごい工夫がこらされていた。
キャラのぜんぜん違う八幡/小野/中村組だとどんな感じになるか見てみたかったけれど、ちょっと無理。でも、ビントレーは芸術監督になるし、きっと再演するだろうから、そのときを楽しみにしておこう。
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