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2008/03/09

新刊『ヴァンパイアの契約1 死を招く提案』


『ヴァンパイアの契約1 死を招く提案』(キャロライン・B・クーニー著、神戸万知訳、講談社)

「YA! エンタテインメイント」から出ました。
サイコホラーもの。かわいくて性格もよいのに、どういうめぐりあわせか、高校でまったく友だちがいない主人公アルシーアの願いは、人気者のチアリーダーになること。その弱みにつけこんで、ヴァンパイアに取り引きを持ちかけられ、アルシーアはついに「生け贄」となる少女を差しだしてしまい……。

人気者になりたいがためにそんなことをするなんて、と思うかもしれませんが、そこにいたるまでの心理描写がじつにうまいんです。この年頃って、学校が世界のすべてともいえるし、そこで透明人間のように扱われる苦しみって、だれもが想像できるのではないでしょうか。おまけに、悪気はないんだけれど、人気チアリーダーの子が、無邪気に残酷なことをいったりするんですね。だから、精神的に追いつめられていくアルシーアを、どうしても責められません(結果として、とってもひどいことをしているんだけれど)。

個人的には、アメリカのハイスクール生活が、すーごくなつかしくて、楽しみました。チアリーダーとか、パーティーとか、試合の応援とか。わたしは交換留学で1年だけアメリカの高校に通いましたが、生まれかわったらぜったいに丸々4年いきたい! と思うくらい、あの世界はいまだにあこがれです。じっさいは、楽しいことばかりじゃなくて、苦しいこともたくさんありましたが、でもやっぱりあの空気は好きですね。


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